ケータハム・CT03

ケータハム CT03 (Caterham CT03)

ケータハム CT03は、2013年のF1世界選手権に参戦するために、ケータハムF1チームによって巧妙に設計されたフォーミュラ1カーです。このマシンは、前年のCT01の進化版であり、明確に区別するためにCT03と名付けられました。実は、CT02という名称は自動車メーカーのケータハムカーズとルノー傘下のアルピーヌとの提携によるスポーツカーに使用される予定だったため、このような命名が行われました。

デザインと規制

CT03のデザインは、F1の厳しい規制に基づいており、特にノーズ部分には改定されたレギュレーションに従った工夫が施されています。具体的には、化粧板（バニティパネル）を装着せず、シンプルながらも機能的な外観を実現しました。これは余分な重量を避けるための選択であり、同様の設計思想は他のチーム、例えばロータスにも見られました。また、プレシーズンテスト中にはコアンダエキゾースト上に取り付けられた整流板がレギュレーション違反として指摘され、チームは開幕前にこれを取り外すこととなりました。

スペック

CT03は様々な高性能パーツで構成されています。エンジンには、ルノー製のV8 RS27-2013を搭載し、卓越したパフォーマンスを発揮します。また、シャーシ及びボディには軽量で強度の高いカーボンファイバーが使用されています。この選択により、車体の剛性を保ちながらも総重量を軽減することが可能になりました。

フロントとリアのサスペンションもカーボンファイバー製であり、ダンパーにはペンスキーとマルチマチックが採用されています。ゴールドやブラックのメタリック系で仕上げられたカラーリングは、ケータハムの特徴であるブリティッシュ・グリーンに現代的な感覚を加えています。

タイヤはピレリ製を使用し、ブレーキシステムにはAPレーシング製のブレーキキャリパーとカーボン・インダストリーまたはヒトコ製のブレーキパッドが搭載されています。これにより、素早い反応と安定した制動力を実現しています。

パフォーマンス

CT03は、その性能においても注目に値します。ホイールベースは約3,000mm以上で、全長はおおよそ5,000mm、全高は950mmというサイズ感を持っています。これにより、サーキットでのダイナミクスに優れた特性を発揮します。走行時の安定性やコーナリング性能にも寄与していることでしょう。

結論

まとめると、ケータハム CT03は洗練された技術と独特なデザインが融合したF1カーです。各部品は、性能を最大限に引き出すための選択肢が用いられ、競争の激しいF1の舞台においてその存在感を示しています。ケータハムF1チームの努力と情熱が反映されたこのマシンは、ファンやエンジニアにとっても興味深い一台と言えるでしょう。

もう一度検索