ゲイロード・オープリーランド・リゾート・アンド・コンベンション・センター

ゲイロード・オープリーランド・リゾート＆コンベンションセンター：エンターテイメントの殿堂

ゲイロード・オープリーランド・リゾート＆コンベンションセンターは、テネシー州ナッシュビルに位置する巨大なホテルとコンベンションセンターです。以前はオープリーランド・ホテルとして知られており、ゲイロード・ホテルズが所有しています。その規模はカジノホテルを除くと世界最大級で、ラスベガス以外ではアメリカ合衆国最大と言われています。

歴史

1977年、テーマパークのオープリーランドUSAとグランド・オール・オープリー・ハウスに隣接する形で、オープリーランド・ホテルとして開業しました。「サザン・ホスピタリティ」をテーマに、当初は600室の客室、ダンスホール、コンベンションセンターを備えていました。

1982年、ゲイロード・ブロードキャスティング・カンパニー（後のゲイロード・エンターテイメント・カンパニー）に売却され、1983年には最初の大きな拡張工事「フェイズ2」が完了。467室の客室が追加され、ダンスホールやホテル初の温室庭園アトリウムが新設されました。この温室庭園は、ガラス屋根の下に植物と噴水が配置され、まるで熱帯の庭を散歩しているかのような体験を提供します。

1988年には「フェイズ3」の拡張で、1,891室に拡大。滝が特徴的なアトリウム「カスケード」が加わりました。ホテルから3.2km離れた場所には、18ホールのゴルフ場「スプリングハウス・ゴルフ・クラブ」（後のゲイロード・スプリングス）もオープンしました。

1996年には、1億7500万ドルを投じた「フェイズ4」で922室を追加し、総客室数は2,881室に。これは当時のナッシュビル史上最大の建設プロジェクトでした。この拡張では、ダンスホール、展示ホール、そしてルイジアナ州ニューオリンズをテーマにしたアトリウム「デルタ」が新設されました。「デルタ」には、400mの人工水路「デルタ川」があり、小型ボートでのガイドツアーも楽しめます。

1997年、隣接するテーマパークのオープリーランドUSAが閉鎖。ゲイロード・エンターテイメントは、ホテル部門に注力するようになります。

1999年、ゲイロードはフロリダ州キシミー、テキサス州グレイプバイン、メリーランド州プリンスジョージ郡で姉妹ホテルの建設計画を発表。ナッシュビルのホテルは「オープリーランド・ホテル・ナッシュビル」に改名されました。

2001年、ホテルは現在の「ゲイロード・オープリーランド・リゾート＆コンベンションセンター」に名称を変更しました。

2003年には、大規模な改修とブランド変更を実施。レストランやパブのリニューアル、販売体制の強化などが行われました。

将来計画

2007年、ゲイロード・ホテルズはコンベンションセンターの拡張計画を発表。これにより、既存のコンベンションセンターの規模が約2倍になり、スイートルームが400室追加される予定です。

ホテルエリア

ゲイロード・オープリーランドは、度重なる拡張の結果、複雑な構造になっています。

マグノリア: 最初のロビーと売店エリア。「風と共に去りぬ」のタラをイメージした大階段が特徴。
ガーデン・コンサバトリー: ホテルの中核をなす最初のアトリウム。結婚式も行われます。
カスケード: ホテル最大の滝があるアトリウム。
デルタ: 最大のアトリウムで、ホテル活動の中心地。デルタ川、レストラン、ショップなどがあります。
コンベンションセンター: 展示場とダンスホールがあり、テネシー最大の会議場です。

地域貢献

ゲイロード・オープリーランドは、地元の高校のプロム会場として利用されたり、デートスポットとして親しまれたりするなど、地域社会に貢献しています。

カントリー・クリスマス

毎年11月から1月中旬まで、ホテル全体がクリスマスの装飾で彩られる「カントリー・クリスマス」が開催されます。数百万個のライトが輝き、アニマトロニクスなどの装飾が施されます。

仕様

客室数: 2,881室
スイートルーム: 200室以上
ダンスホール: 109,465平方フィート
展示場: 319,000平方フィート
レストラン: 6軒
ラウンジ: 3軒
その他: ナイトクラブ、スパ、フィットネスセンター、アーケードなど

姉妹ホテル

ゲイロード・パームズ (フロリダ州キシミー)
ゲイロード・テキサン (テキサス州グレイプバイン)
* ゲイロード・ナショナル (メリーランド州プリンスジョージ郡)

ゲイロード・オープリーランド・リゾート＆コンベンションセンターは、その壮大なスケールと多様な施設で、訪れる人々を魅了し続けています。

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