ゲーリー・トマソン

ゲーリー・トマソン

ゲーリー・リー・トマソン（Gary Leah Thomasson, 1951年7月29日 - ）は、アメリカ合衆国出身の元プロ野球選手（外野手）です。

経歴

トマソンは1972年から1980年までメジャーリーグでプレーし、ロサンゼルス・ドジャースをはじめとする4球団を渡り歩きました。1978年にはニューヨーク・ヤンキースでワールドシリーズ優勝を経験。この時のチームメイトには、後に読売ジャイアンツでもチームメイトとなるロイ・ホワイトがいました。

1981年、読売ジャイアンツに入団。引退した王貞治の後を埋める存在として大きな期待が寄せられました。しかし、1年目は打率.261、20本塁打という成績を残したものの、同時に132三振という当時の球団新記録を記録。期待を大きく裏切る結果となり、「舶来扇風機」や「三振王」などと揶揄されることとなりました。また、守備面でも同年日本シリーズで失点に繋がるエラーを記録するなど、苦いシーズンとなりました。

2年目の1982年は出場機会が47試合に減少し、さらに藤田元司監督との確執も表面化し、同年限りで解雇されました。

引退後は家業である不動産業を継ぎました。

トマソンという名前

トマソンの名前は、芸術家の赤瀬川原平らが提唱した「不動産に付着して美しく保存されている無用物」という意味の「超芸術トマソン」という概念に転用され、広く知られるようになりました。

関係者の評価

藤田元司は、「トマソンは良い成績を残せなかったが、実力はあった。日本野球への適応に努力すれば、良い結果を出せたはず」と述べています。

青田昇は、「トマソンは重要な場面で打点を挙げていた。藤田元司監督の1年目の優勝はトマソンのおかげだった」と評価しています。

詳細情報

年度別打撃成績

(省略)

記録

初出場・初先発出場：1981年4月4日、対中日ドラゴンズ1回戦（後楽園球場）、5番・右翼手で先発出場
初本塁打・初打点：同上、6回裏に牛島和彦からソロ

背番号

12（1972年 - 1977年、1978年途中 - 同年終了、1981年 - 1982年）
24（1978年 - 同年途中）
9（1979年 - 1980年）

関連項目

カリフォルニア州出身の人物一覧
読売ジャイアンツの選手一覧
読売ジャイアンツ歴代4番打者一覧
* トマソン

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