コアベース統計地域

コアベース統計地域（CBSA）とは

コアベース統計地域（CBSA）は、アメリカ合衆国行政管理予算局（OMB）によって定義される、都市的地域を指す概念です。これは、人口1万人を超える都市的中心地と、その周辺地域が、通勤などの社会経済的なつながりによって一体化した地域を指します。2000年の国勢調査結果に基づき、2003年6月にOMBによって公表されました。CBSAは、以前の都市圏（metropolitan area）の定義に代わるものとして導入され、都市圏の構造をより詳細に把握するための指標となっています。

CBSAの構成

CBSAは、大都市統計地域（MSA）と小都市統計地域（µSA）の二つから構成されます。MSAは、人口5万人以上の都市化地域を中心とする地域であり、一方、µSAは人口1万人以上5万人未満の都市クラスターを中心とした地域です。地図上では、MSAは赤色、µSAは青色で示されています。

従来の都市圏の定義では、都市化地域人口が5万人以上であることが必須条件でしたが、CBSAの導入により、より広範な都市的地域をカバーすることが可能になりました。また、MSAの中でも、人口が250万人を超える地域は、一定の条件を満たせば複数の「大都市区分」に分割することができます。

合同統計地域（CSA）

CBSAに加えて、隣接するCBSA同士が一定の要件を満たす場合には、合同統計地域（CSA）として一つのまとまりとみなされます。CSAの構成においては、対象となるCBSAがMSAであるかµSAであるかは問われません。

ニューイングランド地域における変化

ニューイングランド地域では、以前は郡を単位とする「ニューイングランド郡都市地域（NECMA）」が用いられていましたが、現在は市や町を単位とする「ニューイングランド市町地域（NECTA）」に移行しています。これにより、より詳細な地域区分が可能になりました。

CBSA導入による変化

CBSAの導入により、新たに49の都市圏が設定され、550以上の地域が小都市統計地域として認定されました。結果として、アメリカ合衆国とプエルトリコには合計935のCBSAが設定されました。2009年12月1日の見直しでは、CBSAの数は955、そのうちMSAが374、µSAが581となっています。また、358のCBSAに基づいて、128のCSAが構成されています。

以前の定義と比較すると、CBSAの導入によって、都市的地域の詳細な把握が可能になり、より正確な都市構造の分析が可能になりました。

関連用語

• - [地理学]]
• - 人文地理学
• - 人口統計学
• - アメリカ合衆国
• - アメリカ合衆国国勢調査局
• - アメリカ合衆国行政管理予算局
• - 広域都市圏 (合同統計地域])
• - 大都市統計地域(Micropolitan Statistical Area)
• - 小都市統計地域(Micropolitan Statistical Area)
• - [[アメリカ合衆国各州の都市圏の一覧の一覧
• - Demographics of the United States
• - アメリカ合衆国の主な広域都市圏人口の順位
• - Table of United States Core Based Statistical Areas (CBSA)
• - アメリカ合衆国の主な都市圏人口の順位
• - Table of United States Micropolitan Statistical Areas (µSA)
• - Table of United States primary census statistical areas (PCSA)
• - アメリカ合衆国都市的地域
• - アメリカ合衆国都市的地域の一覧

参考文献

• - More detailed information on the redefinition of metropolitan areas

外部リンク

• - The current definitions of all 935 CBSA's

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