コイサンマン、キョンシーアフリカへ行く

コイサンマン、キョンシーアフリカへ行く

『コイサンマン、キョンシーアフリカへ行く』（原題：非洲和尚、英題：Crazy Safari）は、1991年に公開された香港映画で、大きな話題となった作品です。ブッシュマンシリーズからのキャラクター、ニカウが出演し、当時人気を博していたキョンシー（吸血鬼のようなキャラクター）を題材としています。この映画にはラム・チェンインも登場し、さらにチャウ・シンチーやン・マンタがナレーションを担当しています。

日本では、この映画は1992年に東京国際ファンタスティック映画祭で上映され、その後1996年に劇場公開されました。DVD版は『ブッシュマン キョンシーアフリカへ行く』という邦題でリリースされています。

ストーリー概要

物語は、イギリスで中国人サムの先祖にあたるキョンシーが競売に掛けられることから始まります。サムはこのキョンシーを取り戻すため、道士を雇い、見事に祖先であることを証明し遺体を取り戻します。しかし、香港に帰る途中、コンパスが故障し、アフリカへと向かってしまいます。さらには燃料切れで、パラシュートでの緊急脱出を余儀なくされます。

一方、アフリカではニカウさんが白人の奴隷商人に捕まった部族の女性たちを救うべく奮闘していますが、彼もまた追手に追われ、非常に危険な状況に立たされます。すると、キョンシーが空から降り立ち奴隷商人たちを一掃し、コイサンマン（ブッシュマン）の村で神として崇められることになります。道士とサムも最終的に村に到着し、道術を使ってキョンシーの居所を特定します。

キョンシーを連れ帰る日、再び奴隷商人たちが村を襲撃。道士たちは村に戻り、キョンシーを利用した奇襲を計画します。その際、奴隷商人側のブードゥー教の祈祷師がジャイアント・ゾンビを蘇らせ、これに対抗する必要があります。道士は負傷こそしますが、ニカウさんがブルース・リーの霊を憑依させて奮闘します。

キャストとスタッフ

この作品の監督はビリー・チャン（陳會毅）で、顧問はジャミー・ユイスが務めています。製作はチャールズ・ヒョンとバリー・ウォンが担当。脚本も同じバリー・ウォンが手掛けており、撮影はヘンリー・チャンとウィングル・チャンが行いました。また、武術指導にはリー・キン・チューが名を連ねています。

撮影は南アフリカのヨハネスブルクで全編行われました。映画の中では、アクションだけでなくコミカルな要素も盛り込まれており、観客を楽しませる工夫がされている点も特徴です。

ソフト化の状況

この映画は国内外での人気を受け、様々な形でのリリースが行われました。特にDVDは『ブッシュマン キョンシーアフリカへ行く』という邦題でレンタル版が2008年にリリースされました。また、2008年には『ブッシュマンVSキョンシー、VSパンダ! 最強メガパック』が販売され、こちらは2枚組のDVDで、1994年の作品『ブッシュマン ニカウさん中国へ行く』とのセット収録となっています。

このように、映画『コイサンマン、キョンシーアフリカへ行く』はその独特なストーリーと個性豊かなキャラクターたちによって、多くのファンに愛され続けています。

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