ココだけの話

『ココだけの話』の概要

『ココだけの話』（ココだけのはなし）は、2001年1月13日から3月17日までテレビ朝日系で放送されたオムニバスドラマである。放送時間は、全国で毎週土曜日の23時30分から24時24分で、関西地区では25時25分から26時20分だった。 クロスネット局の福井放送は特番時期に不定期な形で放送を行っていた。

コンセプトと内容

このドラマは「日常生活の中で起こりそうな少し非日常な話」をテーマにしており、各回異なるストーリーが展開される。毎週3つの物語が放送され、最終回のみは4つの物語が語られた。特筆すべき点は、3人家族の「田中家」がナビゲーターとして登場し、彼らの会話を通じて物語が語られるというユニークなスタイルであった。これにより、視聴者はまるで家族の噂話を聞くような感覚で物語を楽しむことができた。

制作背景

『ココだけの話』は、共同テレビが制作したもので、これを通じてフジテレビの『世にも奇妙な物語』からの未採用案が活かされていると言われている。また、両番組に関与した経験のある脚本家たちが多く参加しており、高いクオリティの作品に仕上がっている。全体として、非日常的なテーマながらも、親しみやすい日常の延長線上にいるからこそ成立する物語が展開されていた。

放送事故と議論

番組の後半にあたる5回目のエピソードは、現在再放送されていない。これは、出演者の不祥事や、特定のエピソードに含まれる社会的に敏感な表現が影響していると考えられているが、詳細な理由は公式には発表されていない。該当エピソードの一つである「卒業儀式」はDVDには収録されているが、もう一つの「小日向くん」は収録されていない。

エピソード一覧

以下は、放送された各エピソードの簡単な概要である。初回から最終回までのすべてのエピソードは興味深いストーリーが織り込まれており、それぞれに多彩なキャストが登場した。

• - 第1回（2001年1月13日）: 「バブル」、「ビビンパ」、「私の中の別人」
• - 第2回（2001年1月20日）: 「意地」、「タクシードライバー」、「ふたりの会話」
• - 第3回（2001年1月27日）: 「鎌男」、「ロト」、「アダルトビデオ」
• - 第4回（2001年2月3日）: 「バスが来ない」、「シンドローム離婚」、「面接」
• - 第5回（2001年2月10日）: 「卒業儀式」、「小日向くん」、「留守番電話」
• - 第6回（2001年2月17日）: 「思い出せない!」、「夜道の二人」、「コンドーム」
• - 第7回（2001年2月24日）: 「にぎやかな夜」、「おそれ」、「ガレージ」
• - 第8回（2001年3月3日）: 「ブライダルブライダル」、「時間外労働」、「不機嫌なめざめ」
• - 第9回（2001年3月10日）: 「王様の耳」、「我が家の流儀」、「背後の女」
• - 第10回（2001年3月17日）: 「携帯電話のある風景 短縮ダイヤル」、「携帯電話のある風景 ケータイ星人」、「楽しい家族旅行」、「別ればなし」

DVD版

本作は2001年6月に全5巻のDVDが発売された。未放送エピソードやスタッフ座談会を収録しているが、販売は現在廃盤となっている。各巻には本放送されたエピソードが整理されており、視聴者は様々な物語を一気に楽しむことができる。

このように『ココだけの話』は、独自のスタイルと魅力的な物語で多くの視聴者に愛された作品であった。

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