ココロコネクト

『ココロコネクト』（Kokoro Connect）は、庵田定夏が手掛けたライトノベルシリーズで、2010年から2013年にかけてファミ通文庫より出版されました。イラストは白身魚が担当し、シリーズは大ヒットを記録し、様々なメディアミックスが展開されています。

概要

本作は、作者庵田定夏のデビュー作であり、公式略称は「ココロコ」として親しまれています。第11回エンターブレインえんため大賞の小説部門特別賞を受賞し、その後2010年1月に『ココロコネクトヒトランダム』が刊行され、シリーズ化されました。

2010年にはCUTEGによる漫画版が『ファミ通コミッククリア』で連載を開始。その翌年にはドラマCD化され、アニメ化も決定、2012年にはテレビアニメが放送されました。オリジナル作品として、ゲーム化や各種コラボも行われ、幅広いファンを獲得しました。

評価も高く、「このライトノベルがすごい！2011」では新作ランキングで第1位を獲得、2016年にはシリーズ累計発行部数が120万部を超えています。

あらすじ

私立山星高校に通う桐山唯と青木義文は、ある夜、互いの魂が入れ替わる奇妙な体験をします。初めは夢か現実かも分からず不安に思った二人は、文化研究部の仲間である八重樫太一、永瀬伊織、稲葉姫子に相談しますが、誰も信じてくれません。しかし、次に太一と伊織の体も入れ替わる現象が起こり、状況は真実であることが確信に変わります。この奇異な現象の背後には、未知の存在である〈ふうせんかずら〉の実験が隠されていました。

数々の課題を乗り越えていく五人ですが、彼らの前に新たな謎の現象『欲望解放』が現れ、さらなる困難が訪れるのです。果たして彼らはこの状況を乗り越えられるのでしょうか。

登場人物

- 八重樫太一：物語の主人公で真面目な性格。プロレス好きで、他者を助けるために自己犠牲を厭わない。
- 永瀬伊織：文化研究部の部長で、美少女かつ明るい性格。自身を見失うことに悩んでいる。
- 稲葉姫子：副部長で頭脳明晰なクールビューティー。完璧主義者で、自分の力で状況を操ろうとする。
- 桐山唯：活発な性格の部員で、明るく本好きな一面を持つ。
- 青木義文：優しい性格で、周囲から頼られる存在だが、少し天然なところがある。

現象

本作の最大の特徴は、キャラクターたちの魂が入れ替わる『人格入れ替わり』や、欲望の解放を体験する『欲望解放』などの目に見えない現象です。これらは全て、〈ふうせんかずら〉という存在の仕業で、思春期の葛藤や友情が描かれる中で、キャラクターたちは成長していきます。

メディア展開

ライトノベルの成功を受け、アニメ、漫画、ドラマCDと多岐にわたるメディア化が行われ、各作品が独自の魅力を提供しています。特にアニメ版は、高い視聴率を誇り、ファンの間で多くの話題を呼びました。

評価とまとめ

『ココロコネクト』は、その独特のストーリー展開とキャラクターの魅力で、広範なファン層を獲得しました。青春の一幕を描くこの物語は、異常現象を通じて人間関係や自己の理解に迫る深い内容になっており、リリース後も多くの支持を得ています。

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