コザ琉映

コザ琉映（コザりゅうえい）は、かつて沖縄県沖縄市照屋1丁目に存在した映画館です。コザ琉映館（コザりゅうえいかん）とも呼ばれていました。

歴史

アメリカ統治時代

1960年7月、比嘉良実がコザ市の商工会理事であった金城正春とともにコザ琉映館を設立しました。コザ市内では最後に開館した映画館でした。開業当初は第二東映の専門館としてスタートしましたが、その後は各社の邦画を中心に上映するようになりました。1970年代以降は、ピンク[[映画]]の上映へとシフトしていきました。

日本返還後

1972年5月15日、沖縄県はアメリカ合衆国の施政権下から日本に返還されました。1974年4月1日には、隣接する美里村との合併により沖縄市が発足しましたが、これに伴う館名の変更はありませんでした。

2010年代に入ると、映画業界はデジタルシネマ時代へと移行しました。沖縄県内の多くの映画館がデジタル上映に切り替える中で、コザ琉映は35mmフィルム映写機のみを設置し、フィルム映画の上映に特化して営業を続けました。2014年7月23日には、コザ琉映の再生を目指した銀天街方面のまちづくり計画が沖縄タイムスで報道されましたが、実現には至りませんでした。

開業から半世紀以上が経過し、老朽化が進んだため、2016年7月31日をもって閉館しました。建物は1年後に解体され、更地となりました。56年間営業を続けたコザ琉映の閉館により、沖縄市内の映画館は一時的にすべて姿を消しましたが、2019年にはシネマプラザハウス1954が開館し、沖縄市に映画館が復活しました。

脚注

外部リンク

沖縄の成人映画館「コザ琉映」 - デイリーポータルZ

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