コジマエンジニアリング

株式会社コジマエンジニアリング

株式会社コジマエンジニアリングは、京都府を拠点にモータースポーツに関連する様々な活動を行う企業です。創業以来、レーシングカーコンストラクターとしての実績を持ち、F1の日本公式戦にも2度参加しています。現在は、パワーボートレースに参戦し、幅広い事業を展開しています。事業内容には、ボートの販売やメンテナンス、ヘリコプターのチャーター、モータースポーツイベントの企画が含まれ、多様なニーズに応えています。

歴史と沿革

創業者の小嶋松久は、1944年に生まれ、高校時代から二輪レースでその名を馳せていました。スズキのワークスライダーとしてヨーロッパのモトクロス世界選手権に参加し、メカニックの経験も積んだ後、1968年に二輪レースから引退。1970年に地元の京都で株式会社コジマエンジニアリングを設立し、当初はスズキのオートバイをレース仕様に調整するビジネスを始めましたが、1971年には4輪レースへと事業を拡大しました。

1971年には全日本鈴鹿300kmレース大会にフォード・GT40で出場し、総合4位を獲得。ここからFJ360/FL500といった入門フォーミュラに参入し、勝利を重ねていきました。1973年には全日本FJ1300選手権、1974年には全日本F2000選手権に進出し、その活動はますます華やかになっていきました。1976年には、F1の日本初開催に合わせてオリジナルマシンKE007を投入し、スポット参戦も果たしましたが、結果は思わしくありませんでした。その後、1979年までF2マシンの開発や競技にも挑戦するものの、F1への道は閉ざされ、4輪レース活動を終了することとなりました。

パワーボートへの移籍

4輪レースからの活動を停止した後、小嶋は新たな挑戦としてパワーボートレースに目を向け、自ら設計したレーシングボート「KE CAT シリーズ」を開発しました。このボートでのレース参加を通じて、小嶋は日本チャンピオンになるなどの成功を収め、2007年に現役を引退しました。

コジマのレーシングカー

コジマエンジニアリングが開発したレーシングカーは、数々の重要なマシンを生み出しました。例えば、FJ360/FL500のKE-FJは多くのレーサーによって運転され、F1マシンとして名を馳せたKE007は、最初の日本国内F1イベントでその名を知られることとなりました。また、KE008やKE009といったF2マシンは多くのレースでの成功を収めたのです。

コジマエンジニアリングは、今なおモータースポーツ界で重要な役割を果たしており、その影響は未来の競技者たちにも受け継がれています。この企業の歴史は、小嶋松久の個人的な情熱と、彼の手によって生まれた数々の挑戦によって紡がれています。

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