コスモ アースコンシャスアクト

コスモ アースコンシャス アクト

コスモ アースコンシャス アクトは、TOKYO FMを基幹局とするJFN（全国FM放送協議会）加盟各局が共同で展開するキャンペーン「“EARTH CONSCIOUS” -地球を愛し、感じる心-」の一環として、1998年1月に放送を開始したラジオ番組シリーズです。長きにわたり、コスモ石油が一社提供を務めています。

この番組は、開始当初から全国のJFN加盟局（一部特別加盟局を除く）で放送されており、その放送形態は平日帯番組や週1回番組など、時代と共に変化してきました。

番組シリーズの変遷

百万人のメッセージ

1998年1月5日から2003年3月28日まで、「コスモ アースコンシャス アクト 百万人のメッセージ」というタイトルで放送されました。放送時間は主に平日の午前6時51分頃から数分間（地域により差異あり）でした。このシリーズでは、日替わりで招かれたゲストが、それぞれの視点からアースコンシャス、すなわち地球を愛し、環境問題に関心を持つことについて語りました。

番組進行は、TOKYO FMで同時期に放送されていた朝のワイド番組「立花裕人のMORNING FREEWAY」のアシスタントアナウンサーが担当しました。TOKYO FMや一部ネット局では「立花裕人のMORNING FREEWAY」に、また、それ以外のJFNネット局では「good morning! That's wakeman show」といった朝のワイド番組に内包される形で放送されました。

ずっと地球で暮らそう。

2003年4月には番組が刷新され、「コスモ アースコンシャス アクト ずっと地球で暮らそう。」として放送が始まり、2015年10月2日まで続きました。

初期（2003年4月 - 2004年10月）は週末の15分番組としてスタートし、パーソナリティの一十三十一さんが日本の様々な自然風景を紹介しました。その後、2004年4月からは週末の5分番組に変更され、パーソナリティの柴田玲さんと月替わりのゲストが環境に関するコラムを展開しました。この時期には夏川りみ、向井亜紀、渡辺貞夫、渡辺満里奈、長谷川理恵、清水國明といった各界の著名人がゲストとして登場しました。

後期（2004年10月 - 2015年10月）には再び平日朝の放送枠へ移動し、朝のワイド番組に内包される形式に戻りました。この時期の番組内容は、全国のJFN38局の中から毎回いずれかの放送局に電話をつなぎ、その地域の環境に関する話題や取り組みを紹介してもらうというものでした。原則として各局のアナウンサーが出演しましたが、エフエム東京が担当する南関東エリアなどでは、稲葉弥生氏のようなアナウンサー以外の担当者が出演する例も見られました。話題を提供した放送局からはリスナープレゼントが用意されることもありました。

内包されていた番組は「6Sense」「Eyes on Japan」「SKY」「クロノス」など、時期によって変わりました。特に「クロノス」時代は午前6時40分頃からの放送でした。ただし、FM FUKUOKAやFM OSAKA、FM AICHI（現@FM）など、一部の地域では自社制作の朝ワイド番組内にコーナーとして設けられていました。「SKY」に内包されるようになってからは、ポッドキャスト配信も開始されました。この「ずっと地球で暮らそう。」シリーズは12年半の歴史を経て、2015年10月2日にその幕を閉じました。

この期間のパーソナリティには、七尾藍佳、石川實、八代英輝、リサ・ステッグマイヤー、中西哲生、高橋万里恵といった面々が名を連ねました。番組のサウンドステッカーは、アカペラグループのINSPiによるものが使用されていました。

未来へのタカラモノ

2015年10月5日からは、番組内容とタイトルを一新し、「コスモ アースコンシャス アクト 未来へのタカラモノ」として放送が開始されました。これまでの日本国内の話題に加え、世界の様々な地域で行われているエコ活動や環境保護への取り組みに視点を広げた内容となりました。

放送時間は引き続き午前6時40分頃からの数分間となり、「クロノス」から後継の「ONE MORNING」へと、朝のワイド番組に内包される形で放送が続けられました。しかし、エフエム北海道では単独番組として放送されるなど、地域によっては異なる編成が取られました。このシリーズは2023年4月28日まで、通算25年間にわたる当シリーズの平日朝帯番組としての歴史に終止符を打ちました。

このシリーズの主なパーソナリティは、高橋万里恵、ケリーアン、中西哲生、綿谷エリナ、鈴村健一、ハードキャッスル エリザベス、ユージ、吉田明世などです。時期や曜日によって担当者が変わることもありました。

未来へのメッセージ

2023年6月3日からは、再び週末の番組としてリニューアルされ、「コスモ アースコンシャス アクト 未来へのメッセージ」として放送されています。現在の形態は週末の5分番組で、毎月異なるアーティストや著名人が登場し、自身の考える「マイアースコンシャスアクト」を紹介するというコンセプトで放送されています。これまでに藤巻亮太、井手上漠、IMALU、野口健、一青窈、田中直樹（ココリコ）、井上咲楽、與那城奨（JO1）など、多様な分野で活躍する人々が出演しています。

地域限定の関連コーナー

近年では、全国ネットのシリーズに加え、一部の地域限定で「コスモ アースコンシャス アクト」の名を冠した独自の関連コーナーが放送されています。例えば、FM大阪の「COSMO ECO Marché」や、エフエム愛媛の「コスモ アースコンシャスアクト 未来へのトビラ」、K-MIXの「コスモ アースコンシャスアクト 未来へのメッセージ in 静岡」などがあり、それぞれの地域に根差した形で環境への意識向上を呼びかけています。

25年以上にわたり、放送形態や内容を変えながらも、一貫して地球環境の大切さや身近なエコ活動の重要性を伝え続けてきた「コスモ アースコンシャス アクト」シリーズは、ラジオを通じて多くの人々に環境問題について考えるきっかけを提供しています。

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