コスモポリス ギャリバン

コスモポリス ギャリバン

『コスモポリス ギャリバン』は、1985年10月に日本物産（ニチブツ）から発表されたアーケード向けアクションシューティングゲームです。プレイヤーは宇宙戦士ギャリバンとなり、宇宙犯罪組織「アクー」を打倒し、宇宙の平和を取り戻すという目的を持っています。本作は、特撮テレビ番組『宇宙刑事ギャバン』や『宇宙刑事シャリバン』などの宇宙刑事シリーズへのオマージュとして制作され、キャッチコピーは「PLAYERが変身! 新しいゲームヒーロー誕生」を掲げています。

開発と音楽

このゲームは藤原茂樹の指導の元に開発され、彼は過去にアーケードゲーム『クレイジー・クライマー』や『テラクレスタ』を担当した実績があります。また、音楽には吉田健志が関与し、オーケストラル・ヒットがゲーム音楽に初めて取り入れられた作品としても評価されています。

ゲーム概要

『コスモポリス ギャリバン』は、縦画面のサイドビュー方式で、自由に進むことができる4方向スクロールのアクションシューティングです。全体的に短いステージ構成が特徴で、プレイヤーは様々な背景の基地内を探索しながらボスを倒していきます。

基本システム

プレイヤーはギャリバンを操作し、敵を倒しながら基地のボス「ゴース」を撃破することを目指します。自由に進むことができるため、プレイヤーは矢印マークを頼りに行くべき方向を見極めることが重要です。ゲームは上下に移動できる階段状のセクションも存在し、臨場感を高めています。

変身と攻撃方法

ギャリバンは「パワークリスタル」を取得することでコンバットスーツに変身し、攻撃力や防御力が向上します。生身の状態ではパンチとキックのみですが、変身後はバスター銃やレーザーブレード剣、コズミッククラッシュといった強力な技を使用可能となります。

ストーリー

ゲームの物語は、宇宙犯罪組織「アクー」を壊滅させるために敵の基地へ侵入するところから始まります。プレイヤーは首領ゴースに立ち向かい、宇宙の安全を取り戻すために戦います。

他機種への展開

1986年には各種ホビーパソコン向けに移植され、1988年にはファミリーコンピュータ版も登場しますが、内容はアーケード版とは異なるアクションRPGに変更されました。その後、2015年にはWindows用ソフトとしてファミリーコンピュータ版が配信され、またアーケード版はハムスターによってPS4やNintendo Switch向けに再リリースされています。

続編

『コスモポリス ギャリバンII』は1993年にリリースされ、ゲームジャンルはベルトスクロールアクションゲームです。こちらでも宇宙の平和を取り戻すために新たなキャラクターを操作して敵に立ち向かうこととなります。主題歌やBGMは引き続き吉田健志が担当しています。

今回のゲームは、豊かなストーリーと多彩なアクションが融合した作品として、アーケードゲームの黄金期を象徴するものの一つに位置付けられています。

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