コトデン瓦町ビル

コトデン瓦町ビルの概要

コトデン瓦町ビル、またの名を瓦町FLAGは、香川県高松市の常磐町に位置する複合商業施設です。このビルは高松琴平電気鉄道（琴電）の瓦町駅に隣接しており、地域の公共交通の中心的な役割を果たしています。地上11階、地下3階からなるこのビルは、総床面積91,000平方メートルを誇り、便利なアクセスを提供しています。特に2階部分はペデストリアンデッキがあり、駅前広場や常磐町商店街へと繋がっています。

建設の経緯

瓦町周辺は長年繁華街として知られていましたが、当時は核となる商業施設が不足していました。1990年代に入り、老朽化した瓦町駅舎の建設計画が具体化し、1991年には社名にも名を残す「コトデンそごう」が設立されました。1996年にはビルが完成し、1997年に「コトデンそごう」としてオープンしました。その際、初日の来客数は驚異の86,000人を記録しましたが、その後の経営は厳しいもので、他の競合施設との厳しい競争にさらされました。

コトデンそごうは、2001年に民事再生法の適用を申請し、同年4月には閉店を余儀なくされます。この経営破綻は、ビルの所有者であった高松琴平電気鉄道にも影響を及ぼし、数ヶ月後には琴電自体も再生法適用を申請する事態に。close

高松天満屋時代

その後、天満屋が後継テナントとして選ばれ、2001年9月に高松天満屋として新たに営業を開始しました。営業開始初期には賑わいを見せましたが、売上は次第に減少し、2014年3月には閉店が決まります。高松天満屋としての営業は12年に渡り、その間さまざまなテナントが入居していました。運営が安定せず、特に経済情勢の影響を強く受けた時期が続いたことが、閉店の要因の一つだったとされています。

瓦町FLAGとしての再出発

2014年、高松琴平電気鉄道は新たな施設として「瓦町FLAG」をオープンする計画を発表しました。新たに専門店を集めた形でのリニューアルが進行し、2015年10月にはオープンを果たしました。この施設は、地域の活性化を促す新しい商業の拠点として位置づけられています。

瓦町FLAGは、オープン当初から80以上の店舗を抱え、様々なジャンルの店舗が賑わいを見せることになります。新しい地元スーパーマーケットや多彩な飲食店などがテナントとして揃うことで、訪れた人々に多様な選択肢を提供しています。また、4階から6階にはカルチャーや美容、医療に関する施設も設けられています。

今後の展望

現在も瓦町FLAGは進化を続けており、周辺地域との繋がりや新たなテナントの誘致など、様々な取り組みが行われています。地域コミュニティとの連携を重視しながら、来訪者や地元住民に愛される施設として成長しています。今後も地元の魅力を引き出す拠点として期待されています。

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