瓦町駅

瓦町駅：高松の中心駅

瓦町駅は、香川県高松市の中心部に位置する、高松琴平電気鉄道（ことでん）の主要駅です。琴平線、長尾線、志度線の3路線が乗り入れ、ことでんバスのターミナル駅としても機能しており、高松市内における重要な交通結節点となっています。駅番号は琴平線がK02、長尾線がN02、志度線がS00です。IruCaの取り扱いも可能です。

歴史

瓦町駅の開業は1915年（大正4年）4月22日にさかのぼります。東讃電気軌道（現在の志度線）の公園前―出晴間の開業に伴い、中間駅として誕生しました。その後、1927年（昭和2年）には琴平電鉄（現在の琴平線）の高松―栗林公園間が開業し、瓦町駅隣接地に高松駅が開業。1943年（昭和18年）の会社合併により、琴電高松駅が高松琴平電気鉄道琴平線の駅となり、瓦町駅は志度線の駅となりました。

戦時中の空襲による被害や路線変更を経て、1954年（昭和29年）1月1日に現在の「瓦町駅」に改称されました。1994年（平成6年）には大規模な駅舎改築工事が行われ、現在の駅ビル「コトデン瓦町ビル」（現：瓦町FLAG）と一体化した橋上駅となりました。駅ビルの開業、そごう、高松天満屋の入店と閉店を経て、2015年（平成27年）には「瓦町FLAG」としてリニューアルオープンし、現在に至ります。

駅構造

瓦町駅は、琴平線・長尾線と志度線で構造が異なります。琴平線と長尾線のホームは瓦町FLAGの1階部分にあり、琴平線は島式ホーム1面2線（1・2番線）、長尾線は片面ホーム1面1線（3番線）です。長尾線は片原町駅側で琴平線と合流します。志度線は駅ビルの北東部の道路を隔てた場所に位置し、頭端式ホーム1面2線（4・5番線）です。ラッシュ時以外は4番線のみが使用されます。

琴平線・長尾線と志度線は線路が接続しておらず、2階にある連絡通路で結ばれています。かつては動く歩道が設置されていましたが、節電のため2021年6月1日から停止しています。改札口は駅ビルの2階と志度線ホームの地上部に2カ所あります。

1番線ではくるりのオリジナル曲が、3番線（上り列車のみ）では「It's a small world」が、発車メロディーとして使用されています。

駅ビル「瓦町FLAG」と周辺環境

瓦町駅は、商業施設「瓦町FLAG」と一体化しています。駅ビル内には、商業施設のほか、高松市行政サービスフロア、銀行、飲食店などが入居しています。駅周辺には、高松中央商店街をはじめとする複数の商店街、公共施設、病院、ホテルなどが集積しており、商業、行政、医療の中心地となっています。

駅前の駅前広場は西口側に整備され、バスロータリー、地下広場、駐車場などを備えています。東口側には駅前広場は整備されていませんが、再開発計画があります。

過去の駅構造と高架化計画

1994年以前の瓦町駅は、現在の駅ビル敷地内に3面5線のホームを有していました。各ホーム間は構内踏切で連絡されており、複雑な構造となっていました。その後、現在の橋上駅化にともない、駅構造は大きく変わりました。

かつては、琴平線と長尾線の高架化計画がありましたが、財政難などの理由から2010年に事業中止となりました。都市計画自体は残っていましたが、2023年3月27日に都市計画の廃止が決定しました。

利用状況

瓦町駅はことでんの中で最も乗降客数の多い駅です。近年は、商業地の郊外化やモータリゼーションの進展などの影響で利用客数の減少が懸念されましたが、ことでんの経営改革や駅周辺の再開発により、利用客数は横ばい、もしくは微増傾向にあります。

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