コミックボックス

コミックボックス

『コミックボックス』は、株式会社ふゅーじょんぷろだくとが発行していた日本の漫画情報誌です。旧版と新版が存在し、それぞれが独自の歴史を歩みました。

旧『コミックボックス』

旧版はA5判で発行され、雑誌コードは03963（8号より）でした。

歴史

1982年9月号：創刊号が8月1日に発行されました（裏表紙）。奥付は9月1日となっています。
1983年10月号：隔月刊化されました。
1984年5・6月号：この号をもって休刊となりました。

新『コミックボックス』

新版もふゅーじょんぷろだくとが発行し、雑誌コードは03959（創刊号より）でした。

歴史

1983年：『COMIC BOX JR』創刊準備号が4月1日に発行されました（奥付）。これはB5判中綴じでした。
1983年9月号：創刊号が8月1日に発行されました（奥付）。裏表紙は9月1日となっています。
1985年8月号：『COMIC BOX』に改題されました。VOL.19（通巻20号）として、8月1日に発行されました（裏表紙）。
1985年9月号：AB判中綴じになりました。
1986年9月号：B5判平綴じになりました。
1989年：AB判平綴じになりました。
1991年：増刊として『COMIC BOX Jr.』（新）が創刊されました。
199?年：A4変形判平綴じになりました。
2000年：休刊となりました。

旧『コミックボックス』の刊行中に、姉妹誌として創刊された経緯があります。創刊準備号を通巻1号と数えたため、初期にはVOLよりも通巻の方が1号多いという特徴がありました。特に号数が混乱していた時期があり、VOL.25～27の間に、VOL記載のない通巻26号が存在しました。この時にVOLと通巻の差が逆転するはずでしたが、通巻27号が存在しなかったため、VOL.28＝通巻28号となりました。しかし、VOL.29は通巻30号となり、VOL.30が通巻29号になるという複雑な状況でした。その後、通巻29号の次は、一度使用した番号である通巻30号になっています。VOLが通巻より1号多い形が長く続きましたが、1992年に両者は同じ号数となりました。

また、編集長の才谷遼の方針により、1980年代後半には原子力発電所の建設や運用に反対する姿勢を明確に打ち出しました。1988年8月号では『まんが・危険な話』と題した反原発特集号を組み、手塚治虫が原発反対のコメントを寄せる一方、関西電力の広告に出演した松本零士にインタビューを行い、その意図を問いただしました。付録には、六ヶ所村での核燃料再処理工場建設への反対署名用紙が添付されるなど、非常に過激な編集方針が見られました。

さらに、宮崎駿を積極的に取り上げたことでも知られています。1986年には宮崎のアニメ業界を憂えたインタビューを全文掲載しました。また、1989年5月号の手塚治虫追悼特集では、宮崎が手塚のアニメーションに対する批判を展開し、読者の間で大きな議論を呼びました。その他にも、呉智英が石子順の漫画評論を批判したことに対し、石子自身が反論を寄せるなど、誌面上で論争が繰り広げられました。

掲載作品として『鶏頭樹』が挙げられます。

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