コラーッ!とんねるず

コラーッ!とんねるず

『コラーッ!とんねるず』は、日本テレビ系列で1985年から1989年の間放送されていた日本のお笑いバラエティ番組で、「コラとん」として広く知られています。この番組は、2人組のコメディアン、とんねるずが主役を務め、その初のコント中心の番組として多くの視聴者に親しまれました。

この番組は毎週日曜の午後5時から15分間放送された短時間の番組でありながら、彼らのコメディの根幹を形成しました。とんねるずはその活動初期において、『オールナイトフジ』や『夕やけニャンニャン』といった名番組と並んで人気を博し、後に映画監督としても活動する堤幸彦が演出に加わるなど、制作陣も豪華でした。

放送内容は主にコントが中心で、屋外でのロケーション撮影も多く取り入れられていました。番組の構成は、前半でコントを披露し、後半にはアイドル歌手が1コーラスのみ歌うという形が一般的でした。このような形式により、観客の期待を集めつつ、省略された音楽パートを楽しむことができる設計となっていました。コントの中には視聴者の予想を裏切るような意外性があるものもあれば、逆に展開が読めるお約束のものもあり、ダイナミックかつシュールな雰囲気が漂いました。

名物コーナーには「危ないタイプ」などがあり、ここでは日常で遭遇する危険な人々をテーマにした独特のコントが展開されました。特にこのコーナーは、当時の放送基準に挑戦するかのような内容が多く、また、とんねるず自身も「思いつきで作っているので、一部の関係者には評判が悪い」と語っているほど自由な創作活動が反映されていました。この『博士と助手』というコントは、後に彼らの他の番組で再演されることとなり、スタイルも当時のままでした。

また、当時流行していたテレビドラマやCMのパロディも盛り込まれており、『あしたのジョー』や『ルパン三世』などのキャラクターを模したパフォーマンスも行われるなど、視聴者にとって非常に親しみやすいトピックが多く取り入れられました。自らの映画をネタにするなど貪欲に笑いを追求しており、その姿勢が人気を博しました。

番組の後半では、スタジオ外でロケーション撮影したアイドル歌手のパフォーマンスが流される形式をとっていたため、シンプルながらも印象的な視聴体験を提供していました。また、最終回では視聴率の低下をネタにして視聴者を笑わせるシーンもあり、この番組のユーモアの一端を垣間見ることができました。1991年には90分枠での総集編スペシャルも放送され、当時のファンには懐かしいひとときとなったことでしょう。

レギュラー出演者には、石橋貴明と木梨憲武のほか、町勝彦や雨宮久美子、平塚直美などが名を連ねました。また、コーナーごとに数多くのゲスト出演者が訪れ、彼らのパフォーマンスが番組に彩りを添えていました。

このように『コラーッ!とんねるず』は、日本のバラエティの礎を築き、現在も多くの人々に記憶され続ける人気番組であることに間違いありません。

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