コリンウッド (戦艦)

HMS コリンウッド (HMS Collingwood)

コリンウッドは、イギリス海軍が誇るセント・ヴィンセント級戦艦の一隻として、その名を歴史に刻みました。1907年2月3日に起工され、1908年11月7日に進水、1910年4月に正式に就役しました。就役後、コリンウッドは本国艦隊の第1戦隊に配属され、その艦歴をスタートさせました。

艦歴

1911年2月、コリンウッドはその航海中に予期せぬアクシデントに見舞われました。スペインのフェロル沖で、海図に記載されていない岩礁に座礁してしまったのです。このアクシデントは、当時の航海技術の限界と、海図の不完全さを示す出来事として記録されています。

1912年6月、コリンウッドは大きな転換期を迎えます。第1戦艦戦隊の旗艦に任命されたのです。この任命は、コリンウッドがイギリス海軍において重要な役割を担うようになったことを示しています。その後、1914年8月には、第一次世界大戦の勃発に伴い、イギリス海軍の中核をなすグランドフリートに編入されました。この編入は、コリンウッドが戦時体制下での重要な戦力として位置づけられたことを意味します。

1916年、コリンウッドは海戦史における重要な転換点であるユトランド沖海戦に参加しました。この海戦には、後のイギリス国王ジョージ6世もコリンウッドに乗艦しており、歴史的な瞬間に立ち会いました。ユトランド沖海戦でのコリンウッドの活躍は、その後の海軍戦術にも大きな影響を与えました。

同じく1916年、コリンウッドは第4戦艦戦隊へと編入されました。この再編は、戦時中の戦略的な必要性に応じて、艦隊の構成が変化したことを示しています。戦後、コリンウッドは現役を退き、ポーツマスで砲術練習艦として第二の人生を歩み始めました。この役割は、次世代の海軍兵士を育成するための重要な任務でした。

しかし、コリンウッドの艦歴も永遠ではありませんでした。1922年、コリンウッドはスクラップとして売却され、その長い歴史に幕を閉じました。コリンウッドの退役は、第一次世界大戦後の軍縮政策と、艦船技術の進歩を象徴する出来事でした。

外部リンク

* Maririmequest HMS Collingwood Photo Gallery

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