コルディエラ県

コルディエラ県：パラグアイの自然と歴史が息づく場所

コルディエラ県は、パラグアイ南部に位置する県です。2016年の人口は約29万5千人で、パラグアイの18県の中では7番目に人口が多い県となります。県都はカアクペです。

地理

コルディエラ県はパラグアイ川から33kmの距離に位置し、マンドゥビラ川やピリベブイ川などの支流が流れています。特に有名なのはイパカライ湖で、長さ22km、幅5～6km、深さ300mという規模を誇ります。

気候

気候は穏やかで乾燥しており、年間を通して過ごしやすいのが特徴です。最高気温は39℃、最低気温は3℃で、年間平均気温は22℃となっています。年間降水量は1536mmで、特に6月から8月にかけて雨量が減少します。

歴史

コルディエラ県の歴史は、17世紀から18世紀にかけてスペイン人が侵略を開始した頃に遡ります。先住民は激しく抵抗しましたが、最終的にはスペイン人によって制圧されました。トバティのように、ピラポ川の北岸から南岸へと避難した町もありました。

その後、小さな町が数多く建設され、18世紀末に向けて集約されていきました。1864年に三国同盟戦争が始まると、ベルナルディーノ・カバレロ率いるドイツ系移民政府がいくつかの町を建設しました。1881年には、現在観光都市として知られるサン・ベルナルディーノが建設されました。

1906年にカラグアタイ県が設置され、1945年にコルディエラ県に改名されました。現在の境界が確定したのは1973年のことです。

主要都市

カアクペ：県都であり、人口は約2万4700人です。
ピリベブイ：人口は約1万3500人です。
トバティ：人口は約1万3100人です。
エウセビオ・アヤラ：人口は約1万100人です。

隣接県

北：サン・ペドロ県
東：カアグアス県
南：パラグアリ県
西：中央県
北西：プレシデンテ・アジェス県

人口推移

2000年7月1日：24万2141人
2005年7月1日：25万6360人
2010年7月1日：27万2637人
2016年7月1日：29万5256人

観光

コルディエラ県には、美しい自然景観や歴史的な町並みが数多く存在し、観光地としても人気があります。特にイパカライ湖は、その美しい景色で多くの観光客を魅了しています。また、サン・ベルナルディーノは、ドイツ系移民によって建設された歴史的な町であり、その独特な雰囲気を楽しむことができます。

関連情報

Illustrated Geography of Paraguay. Arami. 2007

外部リンク

Cordillera
ABCcolor

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