カアグアス県

カアグアス県は、パラグアイの南東部に位置する県であり、2016年の人口調査では54万176人と、国内18県中4位の人口規模を誇ります。
県都はコロネル・オビエドで、県名である「カアグアス」はグアラニー語で「偉大な薬草」を意味します。この名前は、この地域が豊かな自然に恵まれ、薬草が豊富に生育していたことに由来すると考えられています。

地理と気候

カアグアス県は、パラグアイ川とパラナ川の間に位置し、肥沃な土壌と穏やかな気候に恵まれています。年間を通して雨が多く、最高気温は41℃、最低気温は0℃と、寒暖の差が大きいのが特徴です。国内でも特に農業に適した地域として知られています。

歴史

16世紀から17世紀にかけて、この地域はポルトガル人の探検隊や先住民の支配争いの舞台となりました。その後、スペイン人が侵入し、1712年にはクルグアティ、1715年にはイビティミ、1746年にはサン・ホアキン、1770年にはカラヤオが設置されました。
1906年には、コロネル・オビエド、カラヤオ、カアグアス郡をまとめてユ県が設置されましたが、1945年の領土再編によりカアグアス県に改名されました。現在の領域が確定したのは1973年です。

人口推移

カアグアス県の人口は、2000年から2016年にかけて着実に増加しており、以下の通りです。

2000年：45万6442人
2005年：48万2648人
2010年：50万7793人
2016年：54万176人

隣接県

カアグアス県は、以下の県と隣接しています。

北東：カニンデジュ県
東：アルト・パラナ県
南東：カアサパ県
南：グアイラ県
南西：パラグアリ県
西：コルディエラ県
北西：サン・ペドロ県

主要都市

県内には、以下の主要都市があります。

コロネル・オビエド：6万6900人（県都）
カアグアス：6万500人
ドクトール・ファン・エウロヒオ・エスティガリビア：1万4500人

産業

カアグアス県は、農業が主要な産業です。キャッサバの生産量は国内1位を誇り、綿と砂糖黍の生産量は国内2位、大豆の生産量は国内4位となっています。その他、トマト、キュウリ、レタス、イチゴ、柑橘類などの野菜や果物の生産も盛んです。また、畜産業も行われており、牛の飼育も盛んです。

交通

県内には、以下の主要な国道が通っています。

国道2号線
国道3号線
国道5号線
国道7号線
国道8号線

著名人

カアグアス県出身の著名人としては、クラシックギター奏者のカヨ・シラ・ゴドイ（1919年～2014年）がいます。

外部リンク

Portal de Caaguazú （スペイン語）
* SENATUR （スペイン語）

カアグアス県は、豊かな自然と歴史を持ち、農業が盛んな地域として、パラグアイの発展に貢献しています。

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