コレヒアレス

コレヒアレス地区について

コレヒアレス（Colegiales）は、アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスに位置する地区であり、コムーナ13に属しています。2001年の調査結果によれば、この地区の人口は約56,998人とされています。ブエノスアイレスの中心部からほど近く、交通の便が良いことから居住エリアとしても人気があります。

地理と環境

コレヒアレスはアルバレス・トーマス通り、フォレスト通り、デ・ロス・インカス通り、ビレイ・デル・ピーノ通り、カビルド通り、ホルヘ・ニューベリー通り、クラメル通り、ドレゴ通りに囲まれた区域です。この地区は、高層ビルと階数が少ない伝統的な住宅が共存しており、忙しい通りでは多くの歩行者や自動車が行き交っています。主に住宅地域ですが、非居住地域も存在し、北東部には貨物の操車場があり、退役した電車が留置されています。また、南東部には教皇庁立アルゼンチンカトリック大学（UCA）のキャンパスがあります。

コレヒアレスはブエノスアイレスの中でも面積が小さく、最も交通量が多い通りの一つはフェデリコ・ラクローセ通りです。この通りは多くの小売店が集中しており、賑わいを見せています。特に、アルバレス・トーマス通りは片側に低層住宅が並び、もう片側には高層アパートが立ち並ぶ独特な景観が広がっています。また、緑豊かな木々やアンダルシア風の小道が点在し、訪れる人々を惹きつける雰囲気があります。

幅広い文化的活動

この地区には、多くの広場が点在しており、例えばフアン・ホセ・パーソ広場やポルトゥガル広場、サン・ミゲル・デガリコイツ広場、コレヒアレス広場、マファルダ広場などがあります。これらの広場では、地元の漫画家ホアキン・ラバード（通称：キーノ）のユニークなアート作品が展示されており、訪れる人々に楽しませています。

近年では、ドレーゴ通りにあった歴史的なブエノスアイレス製粉所の土地に高級ロフトが開発され、若者たちの支持を集めています。この地域はまた、1988年に設立されたドレーゴ・ファーマーズマーケットでも知られています。様々な料理が楽しめるこのマーケットでは、国際的な食材から日本製品まで多様な商品が販売されています。フリーマーケットとしても有名で、様々な商品が出店されることで、多文化共生の象徴となっています。市政府による改装の後、2011年には再オープンし、今もなお広く利用されています。

歴史的背景

コレヒアレス地区は、かつてチャカリータ・デ・ロス・コレヒアレスとして知られていました。イエズス会が所有していた農地があった時代もありますが、1767年のイエズス会追放以降、その土地はスペイン帝国に没収されています。この歴史的背景は、コレヒアレスの現代の文化や社会に影響を与えています。

文化とレクリエーション

コレヒアレスには多くの文化的施設や社交場があります。テオドーロ・ガルシア通りには運動・社交クラブがあり、タンゴ演奏会が行われて長い歴史があります。また、地区で最初の映画館がラス・ファミリアスにあり、地域住民の娯楽の中心地としての役割を果たしていました。カフェ・アルゴスは、昔ながらの装飾が魅力で、賑やかな社交の場として知られています。

コレヒアレスのスポーツ面でも、CAコレヒアレスというサッカークラブが地域で活動しており、サッカーのクラブとして知られています。1930年代には北部郊外に本拠地を移転しましたが、多くの地元のファンに支持されています。

様々な文化的要素が詰まったコレヒアレス地区は、ブエノスアイレスの中でも独自の魅力を持っており、今もなお活気にあふれるエリアとして広がり続けています。

もう一度検索