コレヒデ

コレヒデ - 日本競走馬の偉業

コレヒデは、日本の競走馬として1966年に輝かしい栄光を収めた名馬である。彼は啓衆賞年度代表馬や最優秀5歳以上牡馬として称賛され、競馬ファンの心に刻まれる存在となった。コレヒデの主な勝ち鞍には、天皇賞（秋）や有馬記念があり、これらのレースでの勝利は彼の競馬人生の象徴と言える。

初期の経歴と成長

コレヒデは天皇賞馬コレヒサの半弟として知られ、尾形藤吉厩舎に入厩した。彼の競馬キャリアは4歳の1月に始まった。デビュー戦では連勝を果たすも、その後の大舞台では思うような成績を残せず、皐月賞や日本ダービーの結果は芳しくなかった。しかし、平場戦では新馬戦も含めて全勝を飾るなど、そのポテンシャルを見せつけていた。

レースでのコレヒデは、不器用な走りで知られ、「丸いコースを四角に走る」と揶揄されることもあった。しかし、彼の才能が開花したのは5歳に入ってからであった。特に東京新聞盃で1番人気のカブトシローを破って重賞初勝利を収め、続くアルゼンチンジョッキークラブカップでも優勝を果たした。尾形藤吉厩舎では、年上のハクズイコウに次ぐ存在として扱われていたが、その成長は期待以上だった。尾形自身もコレヒデを「大器晩成形」と評していた。

天皇賞（秋）と有馬記念での栄光

5歳のコレヒデは天皇賞（秋）への出走に備え、準備を整えた。レースでは、成り行きによりコレヒデが2周目の2コーナーで先頭に立つと、そのままゴールまで押し切り優勝。これにより彼は天皇賞を制し、保田隆芳騎手にとっても重要な勝利となった。

続いて行われた有馬記念では、再び1番人気のハクズイコウと競い合いながら、ヒシマサヒデを追い詰めたコレヒデが直線で猛烈な脚を見せ、見事に勝利を収めた。著名な評論家である寺山修司も、このレースを評してコレヒデを称えざるを得なかった。この勝利により、コレヒデは年間獲得賞金の新記録を樹立し、年度代表馬にも選出されるなど、彼の名は歴史に刻まれた。

引退後の道

6歳の夏に突入し、コレヒデは現役を続けるも、傷害の影響で有馬記念の後に引退を決意。内国産馬の不遇な時代にあったため、彼の引退後の産駒はあまり成功を収められなかった。1978年には種牡馬を引退することになるが、その後の彼の行方は少なからず謎に包まれたままである。

メモリアルイベント

2004年2月1日には、コレヒデの功績を称える「コレヒデメモリアル」が、東京競馬場で開催された。このイベントは、彼の初の重賞勝ちとして名を馳せた東京新聞杯の日に合わせて行われ、ファンが彼を偲ぶ場となった。

コレヒデの物語は、ただの競走馬の成功に留まらず、競馬界で長年にわたり愛され続ける伝説となっている。

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