ヒシマサヒデ

ヒシマサヒデ：名馬ヒシマサルの血を受け継いだ快速馬

ヒシマサヒデは、1962年4月2日生まれの競走馬です。父は重賞ウイナーである名馬ヒシマサル。しかし、ヒシマサヒデが生まれる直後、ヒシマサルは事故で亡くなってしまい、ヒシマサヒデは父譲りの才能を受け継ぐ数少ない産駒として、大きな期待を背負って中央[[競馬]]へ入厩しました。

デビューは1964年12月。初戦こそ惜しくも2着に終わりましたが、その後は安定した走りを見せ始めます。4歳時には脚部不安に見舞われ、一時休養を余儀なくされましたが、復帰後は持ち前のスピードを活かし、勝利を重ねていきます。

5歳になった1966年には、特別戦でレコード勝ちを収め、オープン入りを果たします。続くオープン競走でも勝利し、本格的な活躍の兆しを見せました。そして、初めての重賞競走挑戦となったダイヤモンドステークスでは残念ながら大敗を喫しましたが、続く安田記念ではスタートから先頭に立ち、父譲りの快速で圧勝。親子2代での重賞制覇という快挙を達成しました。

その後も、オールカマーで重賞2勝目を飾るなど活躍を続けました。6歳時の京王杯スプリングハンデキャップでも勝利し、重賞3勝目を挙げました。しかし、6歳以降は斤量の負担が大きくなり、距離の長いレースでは苦戦を強いられることも増えました。それでも、56kgという軽量を得た中山[[競馬場]]のオープン競走では久々の勝利を収め、連勝も飾るなど、最後まで持ち前のスピードで勝負を挑み続けました。

7歳となった1968年には金杯で惜しくも2着に終わり、その後はオープン競走で奮闘しましたが、10月のレースを最後に引退。競走馬としてのキャリアを終えました。

ヒシマサヒデは、少ない産駒数ながら父ヒシマサルの優れた遺伝子を受け継ぎ、数々の重賞競走で勝利を収め、その実力を証明しました。父譲りのスピードとスタミナを兼ね備えたその走りは、多くのファンを魅了しました。

引退後は種牡馬となり、その優れた遺伝子は、後継馬であるヒシスピードなどに受け継がれ、種牡馬としても成功を収めました。ヒシスピードは、北海道3歳ステークス(のちの札幌2歳ステークス)、京成杯、東京4歳ステークスなど、数々の重賞競走で勝利を収め、父ヒシマサヒデの名声をさらに高めました。ヒシマサヒデは、競走馬として、そして種牡馬として、日本の競馬史にその名を刻んだ偉大な存在と言えるでしょう。

主な戦績

安田記念（1966年）
オールカマー（1966年）
京王杯スプリングハンデキャップ（1967年）
ほか重賞5勝

主な産駒

ヒシスピード (北海道3歳ステークス、京成杯、東京4歳ステークスなど)
ヒシアラスカ
* ヒシマサツヨシ

ヒシマサヒデの活躍は、父ヒシマサルのみならず、日本の競馬界全体に大きな影響を与えました。その快速さと強さは、多くの競走馬たちに受け継がれ、今もなお語り継がれています。

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