コロアネ島

路環島（コロアネ島）とは

路環島（コロアネとう）は、マカオを構成する島の一つで、行政区画としては聖フランシスコ・ザビエル堂区に属しています。かつては独立した島でしたが、1990年代にタイパ島との間が埋め立てられ、現在はコタイ地区を挟んで一体化しています。この島の歴史、地理、そして観光スポットについて詳しく見ていきましょう。

地理

コロアネ島は、面積8.07平方キロメートルで、かつてはマカオ半島から約5.6km離れた場所に位置していました。タイパ島とは2.2kmの土手道「路氹連貫公路（Estrada do Istmo）」で結ばれていましたが、埋め立てにより2つの島は物理的に繋がり、コタイ地区が形成されました。島の最高地点は、中央東部にある標高171mの畳石塘山（Alto de Coloane）です。東側の黒沙海灘（Baía de Hác Sá）と南側の竹湾（Baía de Cheoc Van）は、人気の海水浴場として知られています。特に黒沙海灘にあるポルトガル料理レストラン「Fernandos」は、香港やマカオからの観光客に人気です。

歴史

1864年にポルトガルが占領するまで、コロアネ島は宋の時代から中国に海塩を供給する塩田として利用されていました。ポルトガルの占領後も、島は荒地で住民も少なかったため、ポルトガルの実効支配は及びませんでした。1910年まで海賊の巣窟と化していましたが、ポルトガル海軍によって海賊が討伐され、ようやくポルトガルの統治が確立しました。1969年に路氹連貫公路が建設されてからは、島の居住者が増加しました。

観光

コロアネ島には、歴史と文化を感じられる多くの観光スポットがあります。

譚公廟（Tam Kung Temple）: 海の神様である譚公を祀る寺院です。鮮やかな装飾が施された建物は、訪れる人々を魅了します。
天后古廟（Tin Hau Temple）: 航海の安全を守る女神である天后を祀る古い廟です。地元の人々にとって信仰の中心となっています。
媽祖像（A-Ma Statue）: 海の女神である媽祖を祀る巨大な像です。島のシンボル的な存在として親しまれています。
九澳七苦聖母小堂（Chapel of Our Lady of Sorrows in Ká-Hó）: 静かな場所に佇む小さな教会で、その美しい佇まいは訪れる人の心を癒します。
聖方済各聖堂（聖フランシスコ・ザビエル教会、St. Francis Xavier Church）: 聖フランシスコ・ザビエルを祀る教会で、美しいバロック様式の建築が特徴です。この教会は、マカオの歴史を語る上で重要な場所の一つです。
土地曁自然博物館（Museum of Nature and Agrarian）: マカオの自然と農業に関する展示を行っている博物館です。地域の生態系や歴史を学ぶことができます。
* 十月初五馬路（Estrada de Cinco de Outubro）: コロアネ島の中心的な通りで、様々な商店やレストランが立ち並んでいます。散策しながら島の雰囲気を楽しむことができます。

これらの観光スポットは、コロアネ島の魅力を語る上で欠かせない要素です。歴史、文化、そして自然が調和したコロアネ島を、ぜひ訪れてみてください。

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