コロンボ・フォート駅

コロンボ・フォート駅の概要

コロンボ・フォート駅は、スリランカのコロンボに位置する、同国最大の鉄道ターミナル駅です。この駅は、コロンボの中心部であるフォート地区と、その東側に隣接するペター地区との境界付近に位置しています。コロンボ・フォート駅は、スリランカの鉄道網において非常に重要な役割を果たしており、日々多数の都市間列車や都市内列車が発着する、まさに交通の要衝と言えるでしょう。

歴史

スリランカにおける鉄道の歴史は1864年に始まりました。当初のターミナル駅はコロンボ東部のマラダーナ近郊にあったコロンボ・ターミナス駅でした。その後、1877年にコーストラインの敷設に伴い、初めてコロンボ・フォート駅が建設されました。この時の駅は現在よりも西側に位置しており、規模も小さいものでした。現在のコロンボ・フォート駅は1917年に、コロンボの新たな中心駅としてオープンしました。駅の建設にあたっては、隣接するベイラ湖が埋め立てられました。この計画の一環として、1906年からコロンボの鉄道網の再編成が行われ、コロンボ・ターミナス駅は閉鎖され、新たにマラダーナ駅へと置き換えられました。1917年以降、コロンボ・フォート駅はコロンボの中心駅として機能しています。

地理

コロンボ・フォート駅は、コロンボの中心であるフォート地区と、その東に位置するペター地区の境界付近に位置しています。駅の周辺には主要幹線道路であるA1ハイウェイとA4ハイウェイの交差点があり、交通アクセスに非常に便利な場所にあります。フォート地区のビジネス街やペター地区の活気あるマーケットへのアクセスも容易です。また、フォート駅から東に約2kmの場所には、コロンボの主要駅の一つであるマラダーナ駅があります。

接続

コロンボ・フォート駅は、鉄道網のハブとしての機能だけでなく、ペターの中央バスターミナルを通じてバス路線網とも接続しています。また、西隣のColombo Secretariat駅からは、バンダラナイケ国際空港へのエアポート・エクスプレスが運行されており、空路へのアクセスも確保されています。

路線

コロンボ・フォート駅に接続する主要な路線の一つは、中央高地の東部、バドゥッラへと向かうメインラインです。この路線は途中で複数の路線に分岐し、スリランカ全土へと広がっています。各地へ向かう列車の多くがコロンボ・フォート駅を発着します。また、コーストラインは南西方面に伸びており、南部のゴールやマータラといった都市を結んでいます。さらに、コロンボ・フォート駅は、コロンボ大都市圏の近距離路線のハブ駅としても機能しています。

駅構造

コロンボ・フォート駅は、多くの列車が発着するにもかかわらず、通過駅のようなレイアウトになっているのが特徴的です。プラットホームの多くは、発着する列車と通過する列車の両方に対応できるように配置されています。プラットホームは東西方向に伸びており、駅の北側にはチケットホールが設置されています。

まとめ

コロンボ・フォート駅は、スリランカの首都コロンボの中心に位置し、歴史的にも重要な役割を担ってきた駅です。鉄道網のハブとして機能し、国内各地へのアクセスを支えています。また、バス路線や空港アクセスも整備されており、交通の要衝としての役割をさらに高めています。

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