コンカリーニョ

コンカリーニョは、北海道札幌市西区に位置する、劇場を併設したユニークな生活支援型文化施設であり、同時にその運営を行うNPO法人の名称でもあります。施設名である「コンカリーニョ」は、スペイン語で「愛をこめて」という意味を持つ「con cariño」に由来しており、地域への温かい眼差しと愛情が込められています。ただし、正式名称はスペイン語の「ñ」ではなく「n」を使用している点が特徴です。

劇場の概要

コンカリーニョの建物は、演劇公演を中心に、フラメンコダンス、プロレス興行など、多岐にわたるジャンルのパフォーマンスが繰り広げられる舞台となっています。これらの公演は、地域住民だけでなく、遠方からの観客も魅了し、札幌の文化シーンに彩りを添えています。

運営は、NPO法人コンカリーニョによって行われています。理事長は斉藤千鶴氏、副理事長は橋本幸氏と岩嵜義純氏が務めており、地域文化の振興に尽力しています。

コンカリーニョの歴史は、1995年に始まりました。当初は別の石造りの倉庫を借りて運営されていましたが、建物の老朽化と都市再開発のために2002年8月に一時閉鎖となりました。しかし、地域からの熱い要望に応え、2006年5月に現在の場所で再開を果たしました。

ターミナルプラザことにパトス

NPO法人コンカリーニョは、コンカリーニョの他に、地下鉄東西線琴似駅の地下2階にある「ターミナルプラザことにパトス」も運営しています。この施設は、地下鉄倉庫を改造したもので、吉本興業札幌事務所の定例ライブ会場としても活用されており、お笑いファンにも親しまれています。2002年より運営が開始され、地域の文化活動を支える重要な役割を果たしています。

歴史

コンカリーニョの歴史は以下の通りです。

1995年：コンカリーニョ設立。日本食品製造合資会社の石造倉庫を借りて活動を開始。
2002年8月：建物の使用中止により、劇場運営活動を一時休止。
2003年：NPO法人コンカリーニョを設立。
2004年：NPO法人コンカリーニョが「ターミナルプラザことにパトス」の運営を開始。
2006年5月：現在の場所でコンカリーニョが再開。

会員制度

コンカリーニョは、活動を支えるための会員制度を設けています。

正会員：年会費10,000円。総会での議決権が与えられます。
サポート個人会員：年会費3,000円。総会での議決権はありません。
サポート団体会員：年会費20,000円。総会での議決権はありません。

会員からの会費は、コンカリーニョの活動を支える重要な資金源となっており、会員のサポートによって、多彩な文化活動が継続されています。

所在地

コンカリーニョ
所在地：札幌市西区八軒1条西1丁目 ザ・タワープレイス1階
アクセス：JR琴似駅直結

ターミナルプラザことにパトス
* 所在地：札幌市西区琴似1条4丁目 地下鉄琴似駅 地下2F

コンカリーニョは、地域文化の発展に貢献する施設として、今後も多くの人々に愛され続けるでしょう。

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