コン・ファンク・シャン

コン・ファンク・シャン（Con Funk Shun）は、アメリカ西海岸、カリフォルニア州ヴァレーホを拠点に活動したファンクグループです。その歴史は、1969年に高校の同級生だったマイケル・クーパーとルイス・マッコールが結成した「プロジェクト・ソウル（Project Soul）」に始まります。

バンドは1970年代初頭には、メンバーが7人に拡大し、ニュー・バースの前身であるナイト・ライターズの楽曲にちなんで「コンファンクシャン（Confunkshun）」と名乗るようになります。1973年には、スタックス・レコード所属のアーティスト、ソウル・チルドレンのバックバンドとして活動し、エステル・アクストンが主宰するフレトーン・レコードからデビューアルバム『Organized Con Funk Shun』をリリースしました。

グループ名のスペルは、1975年に現在の「コン・ファンク・シャン（Con Funk Shun）」へと変更されます。これは、マーケティングと広報を担当していたルイス・マッコールの妻、リンダ・ルー・マッコールが発案したものです。同年、彼らは来日し、日本のライブハウス「ムゲン」で長期にわたりハウスバンドを務めました。

成功への大きな転機となったのは、1976年にマーキュリー・レコードと契約したことです。この契約により、彼らはその後10年間で11枚ものアルバムを発表します。特に、1977年の『シークレッツ』、1978年の『ラヴシャイン』、1979年の『キャンディ』、1980年の『スピリット・オブ・ラヴ』といったアルバムは、アメリカ国内でゴールドディスクに認定されるヒットを記録しました。

彼らの音楽は、アメリカのビルボード・ブラック・シングル・チャートで目覚ましい成功を収めました。代表曲である「ファン（Ffun）」は、1977年にチャートの首位を獲得。その他にも、1978年には「シェイク・アンド・ダンス・ウィズ・ミー」が5位、1979年には「チェイス・ミー」が4位、1980年には「ゴット・トゥ・ビー・イナフ」が8位、そして1981年には「タイトなあの娘（Too Tight）」が8位にランクインするなど、多くの楽曲がトップ10入りを果たし、彼らはファンクシーンにおける人気バンドとしての地位を不動のものとしました。

リードボーカルを務めたマイケル・クーパーは、バンドから独立し、ソロアーティストとしても活動しています。彼のソロ名義での楽曲「トゥ・プルーブ・マイ・ラブ」は、1987年にソウルチャートでヒットを記録しました。

以下に、彼らが発表したアルバムのリストを記します。

アルバム

Organized Con Funk Shun (1973年、Pickwick)
The Memphis Sessions (1973年、Fretone)
Con Funk Shun (1976年、Mercury)
『シークレッツ』 - Secrets (1977年、Mercury)
『ラヴシャイン』 - Loveshine (1978年、Mercury)
『キャンディ』 - Candy (1979年、Mercury)
『スピリット・オブ・ラヴ』 - Spirit of Love (1980年、Mercury)
『タッチ』 - Touch (1980年、Mercury)
『カリフォルニア・イブニング』 - 7 (1981年、Mercury)
『トゥ・ザ・マックス』 - To the Max (1982年、Mercury) ※旧邦題『気分はラ・イ・ト』
『フィーヴァー』 - Fever (1983年、Mercury)
『エレクトリック・レディ』 - Electric Lady (1985年、Mercury)
『バーニン・ラブ』 - Burnin' Love (1986年、Mercury)
More than Love (2015年、Shanachie)

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