コーディ・ホール

コーディ・ホールのプロレスラーとしての軌跡

コーディ・ホールは1991年にフロリダ州オーランドで生まれたプロレスラーだ。彼は、元WWFスーパースターであり、WCWで一世を風靡した父スコット・ホールからの影響を受けて育った。父の背中を見て育つ中で、自身もプロレスラーになる道を志すことを決意した。

学業から軍への道

コーディは高等学校を卒業後、アメリカ合衆国空軍に入隊。コロラド州のバックリー空軍基地の第460空軍警備大隊に配属され、勤務していた。軍の厳しい環境で鍛えられたからこそ、プロレス界での挑戦に対する強い精神的支えを得ることができたのだろう。

プロレスの世界へ

2011年に帰還したコーディは、フロリダ州オーランドにある「アイ・ビリーブ・イン・レスリング（I Believe in Wrestling）」でトレーニングを始める。父スコットが彼のトレーナーとして付き添い、親子での練習が続いた。7月16日には、I Believe in Wrestlingのイベントに出場し、女子レスラーのサンタナ・ギャレットのセコンドを務め、試合に介入する形で彼女の勝利に貢献した。

2012年には、プロレスラーデビューを果たし、BPWでの初戦でレイザーズ・エッジを決めて初勝利を飾った。これを皮切りに、彼は次々と様々な団体での試合に参戦し、実績を積み上げていった。

海外での挑戦

2014年には、日本の新日本プロレスでのトレーニングを開始。初来日を果たし、日本のプロレススタイルに触れながらさらなる成長を目指した。2015年には新日本プロレスに練習生として参加し、BULLET CLUBの一員としても名が知られるようになったが、ヤングボーイという位置付けの中での貴重な経験を積むことができた。いくつもの試合を通じて、彼はより多くのファンを魅了し続けた。

その後と故障

しかし、2016年には試合中に負傷し、長期の欠場を余儀なくされることとなった。この時期はコーディにとって非常に厳しい試練だった。復帰後にはイングランドやノアを含む多くの団体で試合を行い、特に2019年からはDDTプロレスリングに定期的に参加し、自身のスタイルをさらに確立していった。

物議を呼ぶ発言と今後

コーディは2020年に日本人女性に対して人種差別的な発言を行ったことから、DDTプロレスリングから出場辞退を発表する事態となった。彼のこの行動は多くのファンや団体に衝撃を与え、今後のキャリアに影響を及ぼす可能性がある。

得意技とフィニッシャー

コーディは父親由来のフィニッシュ・ホールドであるレイザーズ・エッジを駆使する。これは相手を頭の上で抱え上げた状態から前方に投げ捨てる技で、非常に強力な一撃として知られている。また、エルボーやラリアットを用いた打撃技や、スープレックスなどの投げ技も得意としている。

結論

コーディ・ホールは、父の遺志を受け継ぎつつも、自身のキャリアを築いているレスラーだ。彼の今後の活動がどのように展開されるのか、プロレスファンにとって非常に注目される存在である。

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