コービー・ホワイト

コービー・ホワイト：シカゴ・ブルズを牽引する若き才能

コービー・ホワイト（Coby White, 本名：アレック・ジャコビー・ホワイト）は、2000年2月16日生まれ、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ゴールズボロ出身のバスケットボール選手です。現在はNBAのシカゴ・ブルズに所属し、コンボガードとしてチームに貢献しています。

高校時代：ノースカロライナ州のスター

ホワイトは、グリーンフィールド高校でその才能を開花させました。6フィート5インチ（約195cm）の恵まれた体格を生かし、4年間で合計3573得点を記録。これは、かつてジェイムソン・カリーが保持していた記録を塗り替える、チーム史上1位の記録です。高校3年生の時には、ノースカロライナ州のトップ選手として「Mr.バスケットボール」に選出されるなど、その実力は早くから注目されていました。

また、2018年にはマクドナルド・オール・アメリカンに選ばれ、後に大学でチームメイトとなるネイサー・リトルと共に参加。同年夏には、アメリカ合衆国男子バスケットボールU-18代表として、FIBA U-18アメリカ大陸選手権に出場し、金メダル獲得に大きく貢献しました。彼の活躍はオール・トーナメント・チーム選出という形で評価されました。

大学時代：ノースカロライナ大学での飛躍

2017年11月8日、ホワイトはノースカロライナ大学への進学を決意します。2018年11月6日には、ウォフォード大学との試合で先発ポイントガードとしてデビュー。8得点3アシストを記録し、チームを勝利に導きました。2019年2月26日のシラキュース大学戦では、キャリアハイとなる34得点をマークし、93-85での勝利に大きく貢献。さらに、3月5日のボストン大学戦では、マイケル・ジョーダンが持っていた大学1年生の得点記録を更新するなど、目覚ましい活躍を見せました。

大学での1年間を終えたホワイトは、2019年のNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明し、プロの世界へと進むことになります。

NBA：シカゴ・ブルズでの挑戦

2019年6月20日、NBAドラフトにおいて、コービー・ホワイトは全体7位という高い評価でシカゴ・ブルズに指名されました。ルーキーイヤーとなった2019年11月12日のニューヨーク・ニックス戦では、第4クォーターだけで7本の3ポイントシュートを成功させ、1クォーターでのチーム記録を更新。試合も120-102でブルズが勝利しました。1年目のシーズンは、主にシックスマンとして65試合に出場し、チームに貢献しました。

プレースタイル

コービー・ホワイトは、得点能力に優れたコンボガードです。特に、アウトサイドシュートの精度が高く、爆発的な得点力を持っています。また、スピードとクイックネスを生かしたドライブも得意としており、多彩なオフェンスでチームを牽引します。

人物

ホワイトの父、ドナルド・ホワイトは、彼が高校在学中の2017年8月5日に肝臓癌で亡くなりました。父はノースカロライナ・セントラル大学の元バスケットボール選手で、卒業後は工場に勤務していました。コービーには姉と、マーズ・ヒル大学のアシスタントコーチを務める兄がいます。

コービー・ホワイトは、若くして多くの経験を積み、着実に成長を続けている選手です。シカゴ・ブルズの中心選手として、今後の活躍が期待されています。

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