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コーンズ・アンド・カンパニー：150年を超える歴史と多様な事業展開

コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドは、東京を拠点とする香港資本系の総合商社です。1861年、横浜で創業し、150年以上にわたる歴史を持つ老舗企業として、日本経済の発展に貢献してきました。

多岐にわたる事業内容

同社の事業内容は多岐に渡り、大きく分けて以下の分野で展開されています。

1. 高級車販売: コーンズ・アンド・カンパニーといえば、高級車の輸入・販売が最も有名です。ロールスロイス、ベントレー、フェラーリ、ランボルギーニといった世界の著名ブランドを取り扱い、東京都内や名古屋、大阪などにショールームとサービスセンターを展開しています。かつては、アルファロメオ、フィアット、アストンマーティンなども取り扱っていました。特にロールスロイスとベントレーに関しては、長年にわたり日本における販売代理店を務めてきました。現在でも、これらのブランドの販売において重要な役割を担っています。2018年には、ポルシェの販売も開始しました。

2. 農業機械販売: かつては、酪農・農業機械を扱う子会社を通じて、ランボルギーニ製のトラクターを輸入販売していました。高価格帯の大型トラクターを取り扱い、日本の農業発展にも貢献してきました。

3. 保険代理業: コーンズ・アンド・カンパニーは、1864年から保険代理業も展開しています。企業向けの損害保険・生命保険の募集代理店業務を行い、ロイズの日本における代理店としての役割も担っています。長い歴史の中で培ってきた信頼と実績を活かし、企業の保険ニーズに対応しています。

4. その他事業: これ以外にも、産業機械や香料、電子デバイスの輸入など、幅広い分野で事業を展開しています。創業当初は航空機の輸入も手掛けていたという歴史もあります。

歴史と変遷

コーンズ・アンド・カンパニーの歴史は、1861年にWilliam Gregson AspinallとFrederick Cornesが横浜でAspinall, Cornes & Co.を創業したことに始まります。その後、Aspinallが会社を離れ、Cornes & Co.となりました。1946年には香港の会徳豊有限公司に買収され、その後、香港九竜貨倉有限公司に買収されるものの、後に独立を果たしました。2018年には、子会社のコーンズエージーをオリックスに譲渡しています。

ドライビングクラブの開業

2023年7月には、アジア初となる会員制ドライビングコース「THE MAGARIGAWA CLUB」を千葉県南房総市に開業しました。これは、同社の事業多角化戦略の一環として位置付けられ、新たな顧客層の開拓にも繋がると期待されています。

社会貢献

コーンズ・アンド・カンパニーは、企業活動を通じて社会貢献にも力を入れています。かつては、東京ヴェルディ1969のスポンサーを務めていたほか、ドラマ「あぶない刑事」シリーズに車両を提供するなど、さまざまな形で社会と関わってきました。

まとめ

コーンズ・アンド・カンパニーは、150年以上の歴史を持つ老舗総合商社として、高級車販売から農業機械輸入、保険代理業まで、幅広い事業を展開しています。その歴史と事業内容は、日本の経済発展と深く関わっており、今後も日本の経済社会に貢献していくことが期待されます。

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