ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ：地球の未来をかけた壮絶な戦い

2019年公開のアメリカ映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は、怪獣映画シリーズ「モンスターバース」の第3作目であり、ゴジラシリーズの新たな解釈ともいえる作品です。ゴジラ65周年を記念して制作され、日本とアメリカで同時公開されました。本作品では、ゴジラを含む様々な怪獣たちが登場し、地球の未来をかけた壮絶な戦いが繰り広げられます。

物語

サンフランシスコでのゴジラ襲来から5年後、世界各国で巨大怪獣「タイタン」の存在が明らかになります。これらの怪獣を調査・研究する秘密組織「モナーク」は、世界各地に前哨基地を設立し、タイタンの生態を観察していました。

物語の中心となるのは、モナークの科学者であるエマ・ラッセル博士と、彼女の家族です。エマと娘のマディソンは、雲南省にある前哨基地で孵化したモスラ幼虫との交信を試みます。しかし、環境テロリストのアラン・ジョナ率いる傭兵部隊が基地を襲撃、エマとマディソン、そして怪獣との交信装置「オルカ」を奪います。

一方、ワシントンD.C.では、モナークの活動に対する政府の追及が激化していました。怪獣殲滅を主張する政府に対し、モナークの芹沢猪四郎博士は共存の必要性を訴えます。この状況下、モナークはエマとマディソンの救出、そして南極で目覚めさせた新たな脅威「モンスター・ゼロ」への対策を迫られます。

南極では、ジョナたちがモンスター・ゼロの復活を企てます。ゴジラは南極へと向かい、モンスター・ゼロとの激しい戦闘が開始されます。この戦いで、モナークのメンバー、ヴィヴィアン・グレアム博士が犠牲になります。

エマは、人類の文明活動による地球環境の破壊を修復するために、怪獣による破壊と再生が必要だと主張します。彼女はジョナと協力し、オルカを使ってメキシコの火山に眠るラドンを呼び覚まします。ラドンはアルゴ（モナークの司令母艦）を攻撃しますが、モンスター・ゼロと遭遇し、激戦の末に敗北します。続くゴジラとの戦いでもモンスター・ゼロは敗れ、海中に逃げ込みます。

しかし、モンスター・ゼロは驚異的な再生能力で傷を回復させます。そして、世界各地のタイタンたちが目覚め、地球規模の災害が発生します。

調査の結果、モンスター・ゼロは地球外生命体「キングギドラ」であり、地球の生態系を破壊し、支配しようとしていることが判明します。エマは自分の計画が破綻したことを悟り、ジョナと対立します。

一方、モスラは蛹から羽化し、ゴジラと交信を試みます。ゴジラは、芹沢博士の犠牲によって得られた核エネルギーを吸収し、復活します。

マディソンはオルカを使い、タイタンたちの活動を抑制します。しかし、キングギドラはボストンに現れ、マディソンを襲いますが、ゴジラがキングギドラを撃退します。

ゴジラはキングギドラと最終決戦を繰り広げます。劣勢に立たされますが、モスラの援護、そしてエマによるオルカの操作によって、キングギドラを倒すことに成功します。

最終的に、ゴジラはキング・オブ・モンスターズとしてタイタンたちを支配し、地球環境の回復に貢献します。

登場キャラクター

物語を彩る様々なキャラクターたちが存在します。モナーク所属の科学者、芹沢博士、エマ博士、スタントン博士、そしてマーク・ラッセル博士など、それぞれの思惑と葛藤が描かれています。環境テロリストのジョナも重要な役割を担い、彼の行動が物語を大きく動かします。

登場怪獣

ゴジラ、キングギドラ、モスラ、ラドンなど、東宝特撮映画でお馴染みの怪獣たちが現代的にアレンジされて登場します。さらに、ムートー、ベヒモス、スキュラ、メトシェラといった新たな怪獣も加わり、迫力のある怪獣バトルが展開されます。

制作

本作品は、前作『GODZILLA ゴジラ』の成功を受けて制作されました。監督はマイケル・ドハティが務め、ゴジラやその他の怪獣のデザイン、音楽、視覚効果など、細部にわたってこだわりが感じられます。特に、怪獣たちのデザインは、オリジナルデザインへの敬意を払いながら、現代的な解釈を加えることで、より迫力のあるものとなっています。

評価

批評家の評価は分かれましたが、一般観客からの評価は高く、怪獣バトルのアクションシーンは高く評価されています。しかし、人間ドラマの部分については、賛否両論があります。

まとめ

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は、迫力満点の怪獣バトルと、人間ドラマが絡み合った見応えのある作品です。ゴジラシリーズのファンはもちろん、怪獣映画ファンにとっても必見の作品と言えるでしょう。

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