映画『ゴジラvsコング』の概要
『
ゴジラvsコング』(原題: Godzilla vs. Kong)は、2021年に公開されたアメリカの怪獣映画で、モンスター・ヴァースシリーズの一環です。この作品は、日本の怪獣映画の傑作シリー ズ『
ゴジラ』のリブート作品であり、同時にアメリカ版『キングコング』のリブートでもあります。監督は
アダム・ウィンガードが務め、脚本はエリック・ピアソンとマックス・ボレンスタインが担当しました。多彩なキャストの中には、アレクサンダー・スカルスガルド、ミリー・ボビー・ブラウン、レベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー、
小栗旬といった俳優が登場します。
公開と制作
本作の主な撮影はハワイ、
オーストラリア、
香港で行われました。当初公開は2020年11月を予定していましたが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響により延期となり、2021年
3月24日に
ヨーロッパと
台湾で初公開、続いて
3月31日にアメリカで劇場公開されました。日本では2021年
7月2日から公開され、
ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズが共同製作しました。日本では
東宝が配給を担当しています。
ストーリーの概要
物語は2024年、
ゴジラが怪獣の王として君臨してから5年後に設定されています。研究機関「モナーク」は、コングを
ゴジラから守るために髑髏島に基地を設置しましたが、すでにコングは巨大化しており、基地内での生活に苛立ちを募らせています。同時に、陰謀論者のバーニー・ヘイズは、大手テクノロジー企業「エイペックス・サイバネティクス」の暗躍に気づき、5年前から潜入していました。彼が発見した謎の装置が後の戦いの鍵になるのです。
その後、エイペックスのCEOウォルター・シモンズと、故・芹沢博士の息子である蓮がかつての同僚ネイサン・リンドを訪ね、コングの力を借りて地下空洞を探検する計画を立てます。しかし、タスマン海においてコングが南極へ向かう際、
ゴジラが襲撃し、全く新たな戦いが始まります。一方でマディソン・ラッセルは、
ゴジラが暴れる理由を解明しようと動き、友人のジョシュとともにエイペックスでの陰謀を追求します。
キャラクターとキャスト
『
ゴジラvsコング』には多くの魅力的なキャラクターが登場します。元モナークの地質学者ネイサン・リンド(アレクサンダー・スカルスガルド)が主要な主人公として物語を進行させます。彼は地下空洞を調査し、コングを南極へ移送する責任を担います。前作のヒロイン、マディソン・ラッセル(ミリー・ボビー・ブラウン)は、
ゴジラの行動の裏に隠された理由を解き明かすために奮闘します。
また、モナークの人類言語学者アイリーン・アンドリューズ(レベッカ・ホール)は、孤児ジアと特別な絆を持ち、共にコングを守ります。陰謀論者のバーニー・ヘイズ(ブライアン・タイリー・ヘンリー)は、エイペックスの秘密を暴こうとする姿が描かれます。
主要な怪獣
本作には、
ゴジラとコングという二大怪獣が登場します。
ゴジラは「怪獣の王」として恐れられ、コングは髑髏島の守護者であり、その力は圧倒的です。二人の対決は大迫力で描かれ、観る者を魅了します。また、エイペックスによって開発されたロボット、メカ
ゴジラも注目の存在です。
制作の裏側
映画の監督
アダム・ウィンガードは、壮大なビジュアルと迫力のあるバトルシーンに対する期待を抱いています。脚本の段階から、怪獣同士の激闘が中心になることを意識し、人間のドラマを最小限に設定した結果が、批評家から評価を受ける一因となっています。
受賞と評価
公開後、特に怪獣バトルの描写が観客たちから高い評価を得ており、興行収入も好調です。伝説の怪獣たちが戦う様子は観客を熱狂させ、2021年の注目映画として評価されています。『
ゴジラvsコング』は、まさにモンスター・ヴァースの集大成とも言える作品で、多くのファンの心を掴んでいます。