ゴジラvsメカゴジラ

ゴジラvsメカゴジラ（ゴジラたいメカゴジラ）

概要

『ゴジラvsメカゴジラ』は、1993年12月11日に公開された日本映画で、ゴジラシリーズの第20作目にあたります。観客動員数は380万人を誇り、配給収入は18億7,000万円に達しました。この作品は、ゴジラの誕生40周年を記念したものであり、新たに対ゴジラ組織「Gフォース」が登場します。これにより、メカゴジラをはじめとする対ゴジラ兵器が描かれ、人類の技術力が強調されています。

特技監督の川北紘一は、Gフォースの設定により、昭和期の特撮作品のような超兵器を復活させることができたと語っています。また、本作ではゴジラを単なる悪役として描かず、自然の象徴としての側面が強調されています。平成シリーズにおいては初めて、ゴジラが仲間を守るために傷つく姿や、唯一の同族であるベビーゴジラとの関係が深く掘り下げられ、観客に感情移入させる効果を生み出しています。

ストーリー

物語は1992年に始まります。国連は無限のゴジラ被害に対抗するため、筑波に国連G対策センター（U.N.G.C.C）と対ゴジラ部隊Gフォース（G-FORCE）を設置します。この組織は、過去の対ゴジラ兵器の技術を元に、究極の戦闘マシン「メカゴジラ」を完成させます。

次に、ベーリング海のアドノア島で翼竜の化石が見つかります。調査隊が島に赴くと、そこには孵化していない卵と孵化した卵の殻が見つかります。卵から孵化した翼竜・ラドンが調査員たちを襲击し、ここにゴジラも登場し、ラドンとの戦闘が始まります。調査員たちはなんとか島から脱出し、卵を持ち帰ります。

国立生命科学研究所で卵が観察される中、一人のGフォース隊員が卵に付着していた古代植物のサンプルから、何らかの波動を感じ取ります。それは音楽のようなテレパシーの波だったのです。この音楽がベビーゴジラの孵化を促し始めます。

その後、ゴジラが京都に現れ、Gフォースはメカゴジラを出撃させます。ゴジラとメカゴジラの壮絶な対決が繰り広げられ、一時はメカゴジラが優勢に立ちますが、彼の機関室に火災が発生し戦況が一変します。ゴジラはダイナミックな放射熱線でGフォースの防衛線を貫いていきますが、ベビーの存在が彼の行動を制限し、最終的に海へと去っていくことになります。

登場怪獣

• - ゴジラ
• - メカゴジラ（スーパーメカゴジラ）
• - ベビーゴジラ
• - ラドン（ファイヤーラドン）

登場人物

• - 青木 一馬（あおき かずま）：国連G対策センターのロボット技師
• - 五条 梓（ごじょう あずさ）：国立生命科学研究所の研究員
• - 三枝 未希（さえぐさ みき）：G対策センターのエスパー
• - 佐々木 拓也（ささき たくや）：Gフォース隊長
• - 兵藤 巌（ひょうどう いわお）：Gフォース兵器開発部門の主任

まとめ

『ゴジラvsメカゴジラ』は、ゴジラシリーズの中でも特に人間と怪獣との関係性や、自然に対する人類の考えを深く掘り下げた作品です。ゴジラが単なる破壊者としてではなく、仲間を守る存在として描かれることで、観客は彼に対する感情移入がしやすくなっています。このように、本作はカラフルな映像と共に、感情の葛藤が描かれた作品として多くのファンから支持を受けています。

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