ゴゾ島

ゴゾ島は、マルタ共和国を構成する主要な島の一つで、マルタ島の北西約6kmに位置しています。マルタ語ではGħawdex（アウデシュ）、英語ではGozoと表記されます。

地理

面積は約67平方キロメートルで、東西に細長い形状をしています。長さは約14km、幅は約7kmです。島の地形は起伏に富んでおり、変化に富んだ景観が広がっています。中心都市はラバト（ヴィクトリア）で、人口は約6,400人です。

交通

ゴゾ島とマルタ島を結ぶ主要な交通手段はフェリーです。フェリーは頻繁に運航されており、両島間の移動を容易にしています。地元住民は割引料金でフェリーを利用できます。かつては、マルタ国際空港とイムジャール港の間には、水陸両用機による定期航空便も就航していました。シェアキアの外れにはヘリポートがあり、ヘリコプター便も運航されていましたが、現在は一時中止となっています。

歴史

ゴゾ島には、紀元前5世紀から人が居住していた痕跡が確認されており、ジュガンティーヤのような巨石建造物がその証です。ジュガンティーヤは、世界最古の自立式建造物の一つとして知られています。島にはストーンサークルも残されており、古代の宗教儀式や文化を物語っています。1551年には、オスマン帝国の来襲を受け、島の住民5,000人から6,000人がリビアに連れ去られるという悲劇も経験しました。

文化

ゴゾ島は、独自の文化と伝統を守り続けています。ゴゾレースやゴゾ・チーズ（ジュベイナ）などの特産品は、島の文化を象徴するものです。また、ゴゾ島の人々は、宗教的な行事を大切にし、年間を通して様々な祭りが開催されます。

観光

ゴゾ島は、美しい自然、豊かな歴史、独自の文化が魅力の観光地です。特に、以下のようなスポットが人気を集めています。

ジュガンティーヤ神殿: 紀元前3600年頃に建造された巨石神殿。
ヴィクトリア（ラバト）: ゴゾ島の中心都市で、中世の面影を残す街並みが魅力。
チタデル: ヴィクトリアにある要塞で、ゴゾ島の歴史を物語る博物館や教会があります。
アズール・ウィンドウ: かつては美しい自然のアーチでしたが、2017年の嵐で崩壊。
インランド・シー: 海とつながる小さな湖で、ボートツアーが人気。
ラムラ・ベイ: 赤い砂浜が特徴的な美しいビーチ。

ゴゾ島は、マルタ島とは異なる魅力を持つ島であり、訪れる人々に忘れられない体験を提供してくれるでしょう。

関連項目

サッカーゴゾ島代表
ジュベイナ - ゴゾ・チーズとも言われる。

外部リンク

* 中央地中海通信 （日本語）

もう一度検索