ゴッドファーザー (TVゲーム)

『ゴッドファーザー』（英題：The Godfather: The Game）は、エレクトロニック・アーツから発売されたクライムアクションゲームです。1972年の映画『ゴッドファーザー』を原作としており、プレイヤーはコルレオーネ・ファミリーの一員となって、裏社会でのし上がっていく様子を体験できます。

ゲーム概要

プレイヤーは主人公を操作し、ファミリーの幹部から与えられる様々なミッションをクリアしていきます。ミッション内容は、殺人、護衛、買収など多岐に渡り、最終的にはファミリーのドンとなることが目標です。ゲームの舞台は1940年代のニューヨークであり、当時の街並みが忠実に再現されています。

ストーリー

主人公はニューヨークで暮らすしがない若者です。彼はこの街で成功を収めるため、コルレオーネ・ファミリーの一員となることを決意します。ファミリーに忠誠を誓い、組織のための戦いに身を投じていく中で、裏社会でのし上がっていくことになります。

ゲームシステム

キャラクターカスタマイズ: 主人公の容姿や服装を自由にカスタマイズできます。
縄張り争い: ライバルファミリーが所有する店舗や倉庫をゆすり、コルレオーネ・ファミリーの物件とすることで、毎日収入を得ることができます。
ファミリーの壊滅: 敵対するファミリーの屋敷を爆破することで、そのファミリーを壊滅させ、縄張りを奪うことができます。
仲間との連携: 相棒や部下を連れて行動することができ、戦闘やミッションの遂行を有利に進めることができます（PS2版を除く）。

登場人物

アルド・トラパニ: 主人公。幼少期に父親を殺害されており、コルレオーネ・ファミリーへの忠誠心が非常に強い。プレイヤーが容姿をカスタマイズ可能。
ドン・コルレオーネ: コルレオーネ・ファミリーのボス。主人公の母親から彼の世話を依頼される。
ソニー・コルレオーネ: ドンの息子の一人。物語の中盤で殺害される。
マイケル・コルレオーネ: ドンの息子。

登場武器

ピストル、ショットガン、火炎瓶、バッドなどが使用可能です。

登場車両

本編: 1935 オーバーン・851、1946 GMC 1-Ton、1940 ナッシュ・アンバサダー・エイト、1940 デソート・デラックス、1938 ラサール・救急車
ドンエディション追加車種: 1940 キャデラック・フリートウッド・シリーズ・75、1939 キャデラック・シリーズ・60、シボレー・アパッチ、1956 シボレー・コルベット・C1、1950 シボレー・スタイルライン、インターナショナル・ハーベスター・K-Series、インターナショナル・ハーベスター・L-Series

日本版の変更点

日本版では、海外版と比較して以下の点が変更されています。

出血表現のカット: 一部のイベントシーンを含め、出血表現が大幅にカットされています。
表現の変更: 下着姿の売春婦が、普通の服を着た女子学生に変更されています。
一般人への攻撃制限: 一般人を攻撃しても死なず、首を絞めるなどの掴み行為ができません。
トムズ・レポート: 殺害した人数をカウントする項目が、「Murder Case」から「注目」に変更されています。

PSP版

PSP版は日本国外のみで発売されており、ステージクリア型のゲームとなっています。

その他

声優: ドン・コルレオーネの声は、生前のマーロン・ブランドの肉声を使用する予定でしたが、低音質のため、代わりにビル・メイレンが担当しました。ソニー・コルレオーネ役のジェームズ・カーン、トム・ヘイゲン役のロバート・デュヴァル、サル・テッシオ役のエイブ・ヴィゴダは音声を提供しましたが、他のキャストは代役が使われました。
フランシス・フォード・コッポラの反対: 映画版の脚本を指揮したフランシス・フォード・コッポラは、ゲーム化されることを事前に知らされていなかったため、ゲーム化に反対しました。また、アル・パチーノもゲームには参加しませんでした。

『ゴッドファーザー』の世界観をゲームで体験したい方におすすめの作品です。

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