ゴディアスコ・サリーチェ・テルメ

ゴディアスコ・サリーチェ・テルメ

概要

イタリア共和国ロンバルディア州の南部に位置するパヴィーア県に属する基礎自治体、コムーネの一つがゴディアスコ・サリーチェ・テルメです。この自治体の人口はおよそ3,200人規模です。現在の名称は、2012年6月に行われた変更により採用されたもので、それ以前は単に「ゴディアスコ」として知られていました。名称に「サリーチェ・テルメ」が付加されたのは、域内に存在する歴史ある温泉地が重要な役割を果たしていることを示しています。

地理

ゴディアスコ・サリーチェ・テルメは、パヴィーア県の南西部に位置しており、周辺を複数の自治体と接しています。県境に近い位置にあるため、隣接する自治体の中にはロンバルディア州ではなく、ピエモンテ州のアレッサンドリア県に属する地域も含まれます。具体的には、以下のコムーネが境界を接しています。

カザルノチェート（Casalnoceto, AL）
チェーチマ（Cecima）
モンテセーガレ（Montesegale）
ポンテ・ニッツァ（Ponte Nizza）
ポッツォール・グロッポ（Pozzol Groppo, AL）
リヴァナッツァーノ（Rivanazzano）
ロッカ・スゼッラ（Rocca Susella）
ヴォルペード（Volpedo, AL）

これらの隣接地域との関係は、地理的な結びつきだけでなく、歴史的、文化的な交流にも影響を与えていると考えられます。

行政区分

イタリアのコムーネは、中心となる市街地のほかに、小さな集落や地区を含むことが一般的です。ゴディアスコ・サリーチェ・テルメも例外ではなく、複数の分離集落（フラツィオーネ）によって構成されています。これらの分離集落は、それぞれが独自のコミュニティや特徴を持っています。

主要な分離集落：サリーチェ・テルメ

分離集落の中でも特に重要なのが、自治体名にも冠されているサリーチェ・テルメ（Salice Terme）です。ここは古くから温泉地として知られており、その歴史は古代ローマ時代にまで遡ると言われています。地域内には合計で7つの源泉が存在し、それぞれの泉質や温度によって異なる特徴を持つとされています。伝統的な伝承によれば、これらの温泉は婦人科系の疾患や呼吸器系の疾患など、特定の健康問題に対して効能があると信じられてきました。現代においても、サリーチェ・テルメは保養やリラクゼーションを求める人々にとって人気のデスティネーションであり続けています。

その他の分離集落

サリーチェ・テルメ以外にも、ゴディアスコ・サリーチェ・テルメを構成する分離集落は多数存在します。以下はその一部です。

Alta Collina
Casa Bedaglia
Casa Belloni
Cascina Morosini
Gomo
Montegarzano
Piumesana
Sala Superiore
San Bartolomeo
San Desiderio
San Giovanni
Verone
* Montalfeo

これらの集落が組み合わさることで、現在のゴディアスコ・サリーチェ・テルメという一つの自治体が形成されています。

気候と地震リスク

この地域の気候区分は、「zona E, 2690 GG」に分類されています。これはイタリア独自の気候分類システムに基づくものであり、特定の年間気温や暖房に関する指標を示唆しています。

また、イタリアにおける地震リスクの評価システムでは、ゴディアスコ・サリーチェ・テルメは「zona 3 (sismicità bassa)」に区分されています。この分類は、この地域における地震活動の可能性が比較的低いことを意味しており、地震に対するリスクが他の地域に比べて限定的であると評価されています。

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