ゴルゴンゾーラ

ゴルゴンゾーラは、イタリアのロンバルディア州とピエモンテ州で生産される、世界的に有名なブルーチーズです。フランスのロックフォール、イギリスのスティルトンと並び、世界三大ブルーチーズとして知られています。1996年には原産地名称保護（DOP）の認定を受けています。

特徴

ゴルゴンゾーラは、カードとアオカビを交互に重ねて作られます。内部には青カビによる独特の筋模様が走り、刺激的な香りが特徴です。名前の由来はミラノ近郊のゴルゴンゾーラ村ですが、現在この地域では製造されていません。

ゴルゴンゾーラには大きく分けて2つのタイプがあります。

ピッカンテ (Piccante): 青カビが多く、辛味が強いタイプ。リゾットやパスタソースなど、料理に使われることが多いです。
ドルチェ (Dolce): クリーミーで、ほんのりミルクの甘味が残るタイプ。

近年では、古典的なピッカンテの人気も高まっています。

歴史

ゴルゴンゾーラの歴史は古く、11世紀頃には現在の特徴である緑青の縞模様が見られるようになりました。伝統的な酪農が盛んなパストゥーロでは、ゴルゴンゾーラに適した温度の天然洞窟が存在し、879年から1007年にかけて製造されていたと考えられています。

ゴルゴンゾーラ誕生の逸話

ロンバルディア地方には、ゴルゴンゾーラ誕生に関する興味深い逸話が残っています。

あるチーズ職人が、新鮮なカードを桶に入れたまま一晩放置してしまいました。恋人に会うのを急いでいたため、カードのことをすっかり忘れてしまっていたのです。数ヶ月後、桶の中を確認すると、チーズには青カビが生えていました。彼は恐る恐る試食してみると、その独特な風味に驚いたと言います。これが、エルボリナトゥーラ（カビの発生）の過程を発見した最初の出来事だったとされています。

その他

ゴルゴンゾーラは、そのまま食べるだけでなく、様々な料理に利用できます。ピザやサラダのトッピング、ソース、ディップなど、幅広い用途でその風味を楽しむことができます。

関連項目

チーズ
ブルーチーズ
* イタリアのチーズ

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