ゴルゴ13 第一章神々の黄昏

ゴルゴ13 第一章 神々の黄昏

『ゴルゴ13 第一章 神々の黄昏』は、1988年にビック東海から発売されたファミリーコンピュータ用ゲームです。原作漫画『ゴルゴ13』を題材とし、ニューヨークで発生したヘリコプター爆破事件の謎を、主人公ゴルゴ13が追うオリジナルストーリーが展開されます。北米では『Golgo 13: Top Secret Episode』として発売されました。

ゲーム内容

本作は、アクションゲームを基本としつつ、アドベンチャー要素、3Dガンシューティング、3Dダンジョン、横スクロールシューティングなど、多岐にわたるゲーム性が盛り込まれています。ネオナチとの戦いを描いたストーリーは、ゲームオリジナルです。

特徴

多彩なゲーム性: アクション、アドベンチャー、シューティングなど、様々なジャンルの要素が詰め込まれています。
オリジナルストーリー: 原作とは異なる、ネオナチとの戦いを描いた物語が展開されます。
コンティニュー: ゲームオーバー後も、特定の条件を満たすことで、ゲームオーバーになったステージから再開できます。
問題点: ゴルゴ13の動作が緩慢である、敵の強さが理不尽であるなど、ゲームバランスに難があるという指摘があります。また、飛び蹴りが射撃よりも強力であるという点も、ゲーム性を損ねているという意見があります。

ストーリー

ニューヨークの自由の女神上空で、CIAのヘリコプターが爆破される事件が発生。ヘリには細菌兵器「カサンドラG」が積まれており、ワクチンは何者かに盗まれました。CIAはKGBの陰謀と断定しますが、事件の裏には更なる陰謀が潜んでいるようです。ゴルゴ13は、事件の真相を究明するため、ニューヨークを舞台に様々な敵と対峙していきます。

ステージ構成

全13ステージで構成されており、各ステージは映画のタイトルをモチーフにしたものとなっています。

1. Act 1 - The Iron Curtain
2. Act 2 - The Moving Target
3. Act 3 - River of No Return
4. Act 4 - A Farewell to Arms
5. Act 5 - Spartacus
6. Act 6 - The Third Man
7. Act 7 - Sleeping Beauty
8. Act 8 - All About Eve
9. Act 9 - Apocalypse Now
10. Act 10 - From Here to Eternity
11. Act 11 - The Godfather
12. Act 12 - Twilight Of The Gods
13. Act 13 - And There Were None

登場人物

マリア・ラブレット: CIAヘリ爆破事件を調べていたフィクサーのエージェント。ゴルゴに協力を依頼します。
ダーク・ブリット: マリアの仲間。ゴルゴにKGBが事件に関与している可能性を伝えます。
チェリー・グレイス: マリアの仲間。ゴルゴに敵の狙撃位置を教え、その後も情報を提供します。
コンドル: マリアの仲間。事件の秘密を知ったために命を狙われています。
レディス・ホワイト: 緑の館の主人。ゴルゴに協力します。
オズ・ウィンダム: マリアの仲間。ネオナチに捕えられています。
ティファニー: 武器の扱いに長けた女性。ゴルゴに協力しますが、命を落とします。
ジョン・ブルトス: CIA研究所でカンサンドラGを開発した人物。
ネオナチ: 事件の裏で暗躍する組織。
スパルタカス: ネオナチに雇われた殺し屋。ゴルゴを狙います。
* 偽ヒトラー: ネオナチの首領。

評価

ゲーム誌では、操作性の悪さや難易度の高さが指摘されています。しかし、ファミコンとしてはアダルトなテーマに正面から挑んだ意欲作であるという評価や、原作の雰囲気を再現している点も評価されています。

まとめ

『ゴルゴ13 第一章 神々の黄昏』は、多彩なゲーム性とオリジナルストーリーが楽しめる作品です。ただし、操作性や難易度には難があるため、プレイヤーを選ぶかもしれません。原作ファンであれば、一度プレイしてみる価値はあるでしょう。

もう一度検索