ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー

「ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー」とは

「ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー」は1965年にザ・ミラクルズがモータウンレーベルからリリースしたシングルです。この曲は、スモーキー・ロビンソンがリードボーカルを務め、彼自身と仲間たちによって共作されました。

曲の特徴

この曲は、アップテンポでダンスにぴったりのリズムを持っており、聴く人々を「ゴーゴー・パーティー」へ誘います。バックグラウンドボーカルにはスモーキーの妻、クローデッタ・ロビンソンが参加しており、彼女の歌声が曲に豊かなハーモニーを加えています。プロデュースはスモーキー・ロビンソン自身と、ザ・ミラクルズのメンバーであるボビー・ロジャースが手掛けました。

ザ・ミラクルズのボビー・ロジャースは、曲が生まれた背景について「この作品は1960年代に全米で人気を集めたゴーゴー・クラブの影響を受けたものだ」と語っています。彼らのヒット曲によって、地域に留まっていたゴーゴー音楽が全国的に広がりを見せるようになりました。

成績と評価

「ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー」は、1965年12月にリリースされ、1966年春にはアメリカのBillboard Hot 100で最高11位を獲得しました。また、Hot R&B Singlesチャートでは2位にまで達します。この曲はザ・ミラクルズにとって5枚目のミリオンヒットとなり、商業的にも大成功を収めました。

『キャッシュボックス』誌はこの曲を「ハード寄りでブルージーな手拍子を誘う曲」と評し、そのリズムが「非常に商業的」であると絶賛しています。

アルバムとの関連

「ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー」は、同名のアルバムに収録されており、このアルバムはオリジナルとしてヒットし、1966年には『ビルボード』のアルバムチャートで最高8位にランクインしました。さらにR&Bアルバムチャートでは首位を獲得しました。2003年には、ローリングストーン誌により「歴代最高のアルバム」500選の271位にランクインするなど、その重要性が再認識されています。

その他の楽曲

アルバムの収録曲「チュージー・ベガー」もシングルとしてリリースされ、R&Bチャートで最高35位まで上昇しました。また、曲の冒頭にあるドラムイントロは後にショワディワディによってコピーされ、彼のデビューシングルに使用されることになります。

カバー・バージョン

この曲は、ローリング・ストーンズが1982年にライブアルバム『スティル・ライフ』でカバーしました。ストーンズのバージョンも商業的に成功を収め、チャートで26位にランクインしています。加えて、他のアーティストによるカバーも存在し、ザ・シャロネッツやフィル・コリンズなどが新たな解釈でこの曲を披露しました。

「ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー」はその音楽的影響力と商業的成功から、今でも多くのアーティストに影響を与え続けている作品です。

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