ゴーイン・プレイシズ〜青春のハイウェイ

ゴーイン・プレイシズ〜青春のハイウェイ

『ゴーイン・プレイシズ〜青春のハイウェイ』（原題：Goin' Places）は、ジャクソンズが1977年に発表したスタジオ・アルバムです。本作は、彼らが「ジャクソン5」から「ジャクソンズ」と名前を変えてからの2作目にあたります。このアルバムは、フィラデルフィアでのレコーディングを経て、ギャンブル＆ハフのソングライティングとプロデュースのもとに制作されました。

背景

本作は、前作『ザ・ジャクソンズ・ファースト〜僕はゴキゲン』に引き続き、フィラデルフィアで制作されました。アルバムには、ギャンブル＆ハフが提供した楽曲が多く、彼らのレーベル、フィラデルフィア・インターナショナル・レコードとエピックの両方のロゴが印刷されています。特に「夢見るレディ」と「青空のパーティー」は、ジャクソンズ自身が作詞、作曲、プロデュースを手掛けており、デクスター・ウォンゼルがアレンジを担当しています。

リード・ボーカルはマイケル・ジャクソンが多くの楽曲で担当しており唯一の曲、「平和を願おう」では全メンバーがリードを交代で務めています。しかし、マイケルは本作に関して「オージェイズの古い曲を思わせる」とコメントし、自分たちのスタイルからズレを感じていたと話しています。そのため、アルバムリリース後、ジャクソンズはギャンブル＆ハフとの関係を解消し、次作『デスティニー〜今夜はブギー・ナイト』からはセルフ・プロデュースの方向へ進みます。

反響

セールスにおいては前作ほどの成功は収められず、Billboard 200では63位、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートでは11位に留まりました。本作のリード・シングル「青春のハイウェイ」は全米52位、R&Bシングル・チャートでは8位を記録しました。また、1978年にリリースされた「僕のガールフレンド」はR&Bシングル・チャートで38位にランクインしました。

収録曲

以下に収録曲を示します（特記なき楽曲は全てギャンブル＆ハフによる作詞、作曲、プロデュース）：

1. 僕らのミュージック - "Music's Takin' Over" (4:25)
2. 青春のハイウェイ - "Goin' Places" (4:29)
3. 夢見るレディ - "Different Kind of Lady" (3:34)
4. 涙の誓い - "Even Though You're Gone" (4:31)
5. ジャンプ・フォー・ジョイ - "Jump for Joy" (4:42)
6. 神に祈った2人の恋 - "Heaven Knows I Love You, Girl" (3:55)
7. 平和を願おう - "Man of War" (3:12)
8. 青空のパーティー - "Do What You Wanna" (3:30)
9. 僕のガールフレンド - "Find Me a Girl" (4:34)

参加ミュージシャン

• - マイケル・ジャクソン - ボーカル、バッキング・ボーカル
• - ティト・ジャクソン - ボーカル、バッキング・ボーカル、ギター
• - マーロン・ジャクソン - ボーカル、バッキング・ボーカル
• - ジャッキー・ジャクソン - ボーカル、バッキング・ボーカル
• - ランディ・ジャクソン - ボーカル、バッキング・ボーカル、コンガ

アディショナル・ミュージシャン:

• - ローランド・チェンバース - ギター
• - マイケル・フォーマン - ギター
• - デニス・ハリス - ギター
• - レオン・ハフ - ピアノ
• - デクスター・ウォンゼル - キーボード
• - チャールズ・コリンズ - ドラムス
• - デヴィッド・クルーズ - ボンゴ、コンガ
• - ラリー・ワシントン - ボンゴ、コンガ

以上が『ゴーイン・プレイシズ〜青春のハイウェイ』の概要と詳細です。このアルバムは、ジャクソンズの音楽的アイデンティティの変貌を表し、彼らのキャリアにおいて重要な役割を果たしました。

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