ゴールデン・ワイド

ゴールデン・ワイドの概要

『ゴールデン・ワイド』は、TBSラジオが1972年から1985年にかけて放送したラジオ番組枠で、特にナイターオフ期間中の平日夜に楽しむことができました。この番組は、様々なジャンルのパーソナリティーが登場し、リスナーに幅広いエンターテイメントを提供したことで人気を集めました。

第1期（1972年～1973年）

初期の『ゴールデン・ワイド』は、1972年のナイターオフ期に設定され、平日19:00から21:00の2時間枠で放送されました。月曜日には愛川欽也と平野レミ、火曜日には牧伸二と一谷伸江、水曜日には月の家円鏡と林マキ、木曜日には笑福亭仁鶴と坂本スミ子、金曜日には野沢那智と天地総子がメインを務めました。この多彩な顔ぶれが、放送を通じてリスナーに楽しさを提供しました。

第2期（1973年～1985年）

1973年から1985年までの第二期は、放送時間が20:00から21:00に移動し、さらに1979年と1980年には短縮が行われました。この時期の月曜日は、芥川隆行が「演歌の世界」を担当し、淀川長治による「ラジオ名画劇場」が続きました。火曜日には森繁久弥、八木誠がそれぞれの番組で聴取者を楽しませ、水曜日には永六輔の「六輔七転八倒」が人気を博しました。このように、各曜日にユニークな番組が展開され、リスナーは様々なコンテンツを楽しむことができました。

第3期（1990年度）

1990年度には新たな形で再編成され、月曜から木曜の20:00から20:55に放送されるようになりました。この時期には沢口靖子、都はるみ、宮崎美子、南野陽子といった著名なパーソナリティーが登場し、視聴者に新たな魅力を提供しました。

同時ネット局

『ゴールデン・ワイド』は、TBSラジオを制作局として、全国の複数の局で同時放送されました。たとえば、北海道放送、中部日本放送、朝日放送、RKB毎日放送などがこの枠を共有しました。これにより、地方のリスナーも同じ番組を楽しめる体制が整えられていました。

特に『日本列島盛り場ヒット情報』や『日本列島おもしろヒット情報』では、各地域の生中継が行われ、その地域ならではの音楽やトピックスを紹介しました。たとえば、北海道放送が札幌市から、朝日放送が大阪市からの中継を担当し、地元の人気曲をリポートしていました。

近畿広域圏でのネット状況

近畿広域圏でも同様に、ABC放送やMBSラジオが『ゴールデン・ワイド』の内容を放送しており、特に1976年から1985年にかけてABCでは「ABCゴールデン・ワイド」としての独自の枠が設けられていました。ABCは一部自社制作の番組も放送し、他の地域局とは異なる独自の展開がありました。この結果、近畿地区でも幅広いリスナーに広告や音楽を届ける土壌が整いました。

結論

『ゴールデン・ワイド』は、時代を超えて多くのリスナーに愛されたラジオ番組の一つであり、その多様なパーソナリティーと多彩なコンテンツにより、リスナーに楽しさと感動を届けてきました。1970年代から1980年代にかけての日本のラジオ文化を象徴するプログラムとして、その歴史は今も色褪せることがありません。

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