ゴールドポストプロジェクト

2020年東京オリンピック・パラリンピック ゴールドポストプロジェクト：金メダリストの功績を称える全国のシンボル

2020年東京オリンピック・パラリンピックの金メダリストの輝かしい功績をたたえ、選手ゆかりの地各地に金色の郵便ポストを設置する「ゴールドポストプロジェクト」。このプロジェクトは、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を機に推進された『beyond2020プログラム』の一環として実施されました。

このプロジェクトの発想源は、2012年ロンドンオリンピックで金メダルを獲得した選手を称えて、イギリスのロイヤルメールが選手ゆかりの地の郵便ポストを金色に塗り替えた取り組みです。現在、イギリス全土には110本以上の金色のポストが設置され、人々の記憶に刻まれたロンドンオリンピックを象徴する存在となっています。日本のゴールドポストプロジェクトは、このイギリスでの成功例から着想を得て実現しました。

2021年6月28日、東京オリパラ推進本部の平田竹男氏と日本郵便株式会社の衣川和秀氏は共同で会見を開き、ゴールドポストプロジェクトの詳細を発表しました。平田氏は、パラリンピック発祥の地であるイギリスのストーク・マンデヴィル病院に設置されたゴールドポストに感銘を受け、本プロジェクトの構想に至ったと説明しました。

本プロジェクトでは、オリンピック個人種目金メダリストは本人、団体種目金メダリストは選手全員と監督1名、パラリンピック金メダリストは選手に加え競技パートナーも対象としています。ポストの設置場所は、金メダリスト自身によって指定されます。

設置されるポストは、角形タイプの最新型郵便ポストの新品で、選手名、競技名、そしてその偉業を記したプレートが取り付けられます。さらに、ユニバーサルデザインの観点から、プレートには点字も併記されています。全国各地に設置されたゴールドポストは、単なる郵便ポストとしてだけでなく、金メダリストの偉業を後世に伝えるランドマークとして、人々の記憶に長く刻まれることでしょう。

2022年5月時点では、全国各地に79基のゴールドポストが設置され、日本の各地で金メダリストの偉業をたたえ、人々を勇気づけています。それぞれのポストには、その地にゆかりのある金メダリストの功績が刻まれ、地域住民にとって誇りとなる存在となっています。

本プロジェクトは、金メダリストの功績を称えるだけでなく、地域活性化にも貢献しています。設置されたゴールドポストは、観光客や地元住民の新たな注目を集め、地域経済の活性化に繋がる効果も期待できます。

今後、さらに多くのゴールドポストが設置されることで、東京オリンピック・パラリンピックの記憶が日本中に広がり、次世代のアスリート育成にも繋がるでしょう。ゴールドポストプロジェクトは、単なる記念事業にとどまらず、日本のスポーツ界、そして地域社会全体の発展に貢献する意義深い取り組みと言えるでしょう。

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