サイクロナス

サイクロナス（Cyclonus）について

サイクロナスは、ハスブロとタカラ（現タカラトミー）が制作したトランスフォーマーシリーズに登場するキャラクターです。彼は特にジェネレーション1（G1）での登場が印象的で、『トランスフォーマー ザ・ムービー』において存在感を発揮しました。この作品では、声優としてロジャー・C・カーメルが初めて声を担当し、その後ジャック・エンジェルへと引き継がれました。日本語版では稲葉実が声を演じており、他のシリーズでもさまざまな声優がその役を担っています。

性格と特徴

サイクロナスはデストロンの航空参謀で、海外版では特殊工作員として描かれています。実質的にはデストロンのNo.2として位置づけられており、オリジナルデザインの戦闘機に変形する特徴があります。彼は『ザ・ムービー』において、宇宙に放逐されたデストロンがユニクロンの力によって強化・改造された結果誕生したキャラクターです。ガルバトロンに非常に忠実であり、彼の命令を遵守しつつ、常に軍団の利益を考えていますが、これは時としてガルバトロンの異常な行動に対する懸念を引き起こすことがあります。

サイクロナスは主に酸化レーザーを武器として使用し、右腕からは牽引ビームを発射することができます。また、彼のジェットモードでは原子力タービン・エンジンによる高出力を持ち、機首からミサイル、翼からビームを取り出すことが可能です。

活躍の場面

『トランスフォーマー ザ・ムービー』

物語の中で、サイクロナスはサイバトロンとの戦闘で苦境に立たされ、宇宙に放逐されたスカイワープとボンブシェルとともにユニクロンによる強化改造を受けて誕生しました。彼はガルバトロンから「ご主人様」と呼ばれ、絶対的な忠義を尽くします。彼は多数の戦闘に関与しており、特にホットロディマス率いる隊との戦闘では、ガルバトロンの命令で出撃し、シャトルを撃墜しました。これが彼の圧倒的な戦闘能力を示す一例です。

『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』

このシリーズでは、サイクロナスは歴戦のデストロン戦士として登場し、ユニクロン朝の戦争が続く中、ガルバトロンの復活を助けます。特に第7話では、デストロンの裏切り者を追い、また第10話ではウルトラマグナスと共に捕虜となりながらも彼を救う場面が描かれています。このとき彼の武士としての側面と忠義心が強調されています。

『トランスフォーマー ザ・リバース』

サイクロナスは再びガルバトロンの忠実な部下として描かれ、新たな武器でターゲットマスターになり、スカージらと共にサイバトロンの計画を阻止しようと奮闘します。しかし、彼は次第に計画が狂い、仲間との間に意見の相違が生じるという場面も見られます。

玩具と展開

サイクロナスは1986年11月に玩具として登場し、国内版では「D-70」のナンバーが付けられています。海外ではターゲットマスター版も存在し、ナイトスティックを追加した形で発売されました。また、タカラトミーの様々な玩具展開においてもサイクロナスは人気キャラクターの一人として扱われ、時代を超えて多くのファンに愛されています。

凡そ数十年にわたって多くのシリーズに登場し続けるサイクロナスは、トランスフォーマー作品における重要なキャラクターであり、独自の魅力を持つ存在として記憶されています。

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