スカージ (Scourge)
スカージは、ハスブロとタカラ(現在の
タカラトミー)によるトランスフォーマーシリーズに登場するキャラクターです。初めて姿を現したのは、1986年に公開された『
トランスフォーマー ザ・ムービー』で、声の担当は英語版がスタン・ジョーンズ、日本語版が
島香裕です。また、その後の作品では、佐藤正治や
広瀬正志が声を担当しています。スカージは行動パターンや性格によって異なる描写があり、個性的なキャラクターの一人です。
キャラクターの性格と特徴
スカージはガルバトロンの親衛隊である追跡者軍団スウィープスのリーダーとして知られています。彼はホバー型のUFOへと変形する能力を持ち、好戦的で卑劣な性格をしていますが、一方で臆病な一面も見せます。特に『2010』では、周囲におもねるような言動が多く、彼が部下のスウィープスを統率しきれていない場面も見受けられます。
武器
スカージはレーザーブラスターを持ち、ビークルモードでの頭部から粉砕光線や各種のレーザーを発射することができます。また、彼はハイテック・スキャナーを搭載しており、
サイバトロンの索敵も可能です。胸部やビークルモードの下部には収納スペースが確保されていることもあります。
スカージの活躍
劇中では、宇宙に放逐されたデストロンのメンバーが
ユニクロンによって強化改造されて誕生し、スカージもその一人です。彼は
ユニクロンからマトリクスの破壊を命じられ、ガルバトロンと共に行動をします。地球で
サイバトロンを襲撃する際には、
ウルトラマグナスを始末することを豪語し、実際に攻撃を加えます。ただし、その後の彼の行動はガルバトロンの裏切りに伴う
セイバートロン星の襲撃に関しては不明です。
ユニクロン戦争に敗北したデストロンたちの前に、
サイクロナスと共に現れます。この際、ガルバトロンの居場所を突き止める役割を果たし、さらには
スタースクリームの幽霊に影響を受けて仲間に攻撃を加える場面も見られます。最終的には強大な力を欲した結果、暴走し、街を破壊する事態に陥り、ホットロディマスに倒される運命を辿ります。
サイクロナスの補佐として再登場し、フレイカスというパートナーを持つ
ターゲットマスターになります。彼は
サイバトロン勢力との戦いの中で様々な戦略を練りますが、最終的には敗北します。
玩具と各メディアでの登場
初代G1のスカージは1986年に登場し、その後様々な派生が生まれました。また、マイクロン伝説や他のシリーズにおいてもスカージは重要な位置を占め続けています。実写映画版『
トランスフォーマー/ビースト覚醒|トランスフォーマー_ビースト覚醒』では、彼は
ユニクロン配下のテラーコンを率いる悪役として再登場し、独自のデザインと戦闘能力を持ったキャラクターとして描かれています。
スカージはシリーズ全体において記憶に残る存在で、その印象的なキャラクター性や多様な描写により、多くのファンに支持され続けています。