サイコ4

『サイコ4: The Beginning』

『サイコ4』（Psycho IV: The Beginning）は、1990年にアメリカで制作されたTV映画作品であり、サイコスリラー映画の金字塔『サイコ』シリーズの第四弾です。シリーズの初作はアルフレッド・ヒッチコックによって生み出され、ノーマン・ベイツを中心とした物語は、サイコロジカルな要素とサスペンスを巧みに織り交ぜて、今に至るまで多くの観客を魅了しています。

本作ではアンソニー・パーキンスが再びノーマン・ベイツを演じることになり、彼の後期の主演作となります。この作品では、前作『サイコ3』で監督を務めたパーキンスが役者として復帰し、監督の座はミック・ギャリスに引き継がれました。シリーズの過去3作は全て劇場公開されましたが、本作はTVムービーとして制作された点が特徴です。

あらすじ

物語は、深夜の人気ラジオ番組から始まります。この番組はリスナーの告白をメインのコーナーとし、特に興味深いテーマが展開されます。その日のテーマは「母殺し」。電話を掛けてきた男は、まるで自分がその罪を犯したかのように語り始めます。パーソナリティとゲストの心理カウンセラーは、彼の話の波に乗りながら、事の真実を見極めようとします。

話が進むにつれ、男は自らの正体を明かすことになります。なんと彼は、過去に有名なモーテル殺人事件で逮捕されたノーマン・ベイツであると告白したのです。ノーマンは表向き社会復帰を果たし、愛する女性と一緒に暮らしているように見えますが、彼の内面にはまだ狂気が潜むことを示唆しています。

主要キャスト

• - ノーマン・ベイツ: アンソニー・パーキンス
• - 少年時代のノーマン・ベイツ: ヘンリー・トーマス
• - ノーマ・ベイツ: オリヴィア・ハッセー
• - フラン・アンブローズ: CCH・パウンダー

本作は、ノーマン・ベイツの孤独や苦悩、彼の少年時代に抱えた秘密を掘り下げることに焦点を当てています。これまでのシリーズには登場しなかったノーマンの母、ノーマも登場し、彼の虐待や心の内側を映し出す重要なキャラクターとなります。オリヴィア・ハッセーが演じるノーマは、彼の狂気の根源を理解する上で非常に重要な役割を果たしています。

『サイコ4』は、ノーマン・ベイツの過去とその狂気がどのようにして形成されたのかを探る作品であり、観る者に深い考察を促します。サイコシリーズのファンであれば、この作品が描く暗く複雑な人間心理に引き込まれることでしょう。

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