サイゴンFC

サイゴンFC

サイゴンFC（Sài Gòn Football Club）は、ベトナムのホーチミン市を本拠地とするサッカークラブです。2009年に設立されたこのクラブは、その歴史の中で多くの変遷を経て現在に至ります。

クラブの歴史

サイゴンFCの起源は、2009年に遡ります。当時、ベトナム人民軍が所有していたテーコンFCが解散し、トップチームがラムソン・タインホアFCとして売却されました。テーコンのBチームは2010年に売却され、2011年からはハノイT&TのBチームとしてプレーしました。2012年には、ベトナム・ファーストディヴィジョンで2位に入賞するも、同一親会社のクラブが同カテゴリーでプレーできない規定によりVリーグ1への昇格は叶いませんでした。

2013年、クラブは新たに売却され、グエン・ザン・ドンが会長に就任し、クラブ名をハノイFCに変更しました。2015年にはVリーグ2で優勝し、見事にVリーグ1への昇格を果たします。さらに2016年には、突如として本拠地をホーチミンに移転し、クラブ名をサイゴンFCに改名しました。この移転に伴い、ハノイT&TはハノイFCに改称されました。

日本との関係の深化

2020年から、サイゴンFCは日本化に急速に舵を切り始めました。共同オーナーとしてチャン・ホア・ビンが就任し、2020年2月にはFC東京とのパートナーシップを発表。ベトナム国内にアカデミーを設立することに成功しました。続いて、2021年にはFC琉球とアジアストラテジックパートナーシップ契約、2022年にはアスルクラロ沼津との業務提携を締結し、日本人選手の獲得を加速させました。チャン会長は、日本にベトナム人選手を送り込むことに情熱を注いでおり、数名の選手が実際にJリーグへの移籍も果たしています。

その間、サイゴンFCのトップチームも2020年にはVリーグ1で3位を獲得し、AFCカップ2021への出場権を得ます。これにより外国人選手の登録枠が増加し、元Jリーガーたちとの契約がなされました。しかし、監督や選手たちのパフォーマンスが期待に応えられず、さらなる選手の補強を余儀なくされる状況となりました。それでも、チャン会長は日本化を通じてベトナムサッカーの発展を目指す意向を示しています。

シーズン結果など

サイゴンFCは、これまでにVリーグ2で1回の優勝を果たすなど、着実に成長を続けてきました。歴代の監督にはホアン・ヴァン・フク、グエン・ドゥック・タング、ファン・ヴァン・タイ・エム、霜田正浩、フン・タイン・フオンが名を連ねています。また、著名な選手として松井大輔や高崎寛之、禹相皓なども在籍していたことがあります。

これからのサイゴンFCのさらなる飛躍に期待が寄せられています。

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