サイド (ガンダムシリーズ)

サイドとは

サイドは、アニメ『ガンダムシリーズ』において、地球と月の間に設定された架空の宙域名です。具体的には、宇宙世紀を舞台にした作品で使用され、複数のスペース・コロニーが存在します。サイドは、宇宙の特定の位置に設置されており、各サイドは番号で識別され、また特定の名称を持ちます。サイドという名称は、後ろに番号が付くことで、個々のコロニーの集合体を指し示します。

スペース・コロニーの設定

サイドの設定は、最初に放送された『機動戦士ガンダム』から始まります。この作品の初期には、ロボットが登場しない計画があったものの、制作上の要請によりモビルスーツが導入され、当初考えられていた宇宙の舞台設定が展開されることになりました。スペース・コロニーの概念は、実在の米国の物理学者ジェラルド・オニールの円筒形コロニーの提案に影響を受けており、これが後に作品ドメインに取り入れられました。

特筆すべきは、初代の『機動戦士ガンダム』ではコロニー内での戦闘が少なかったものの、その後の続編『機動戦士Ζガンダム』以降では多くの戦闘シーンが描かれることになった点です。

サイドの配置経緯

サイドは、時間と共に配置や名称が変わることもあります。初期の段階では、建造された順番に番号が振られていましたが、作品が進む中で再設定が行われています。たとえば、全部で6つのサイドが存在していたところから、後に増減があったり、位置が変更されたりといった形です。各サイドは地球環境の悪化が進む中で人が住む場所となり、一つのサイドに1億〜20億人程度の人口がいるとされています。また、サイド3の人口が1億5000万人といった具体的な数字で描かれていることもあります。

コロニーの構造と生活

宇宙世紀のコロニーは、多くがシリンダー形状をしており、光を採取するための特別なミラーを持つ『開放型』と、これらのミラーがない『密閉型』が存在します。サイド3のコロニーに関しては、密閉型が主流で、人工太陽灯を用いたタイプが多いとされます。

コロニー内では、主に電子自動車であるエレカやモノレールを利用した交通が発展しており、住民は快適な生活を送りつつも、時には外的な脅威にさらされることもあります。

戦乱とその影響

一年戦争やその他の戦争においては、サイドやコロニーが直接的な戦場となることがしばしばあります。特に、サイド1やサイド3などでは多くの戦闘が行われ、多くの住民がその影響を受けました。新たに発展するコロニーについても、再建や新設といった課題がついて回ります。

各サイドの詳細

特に興味深いのは、各サイドには固有の特色や背景が存在しているところです。例えば、サイド1に位置するすべてのコロニーは、地球から近い月面を巡る活動に影響を受けている点や、サイド3はジオン公国の発祥の地として特別な権力を持っていた点など、作品ごとに違った視点から描写されています。このような多様性が、作品全体を通しての興味を引き立てる要因となっています。

総じて、ガンダムシリーズにおける「サイド」という概念は、単なる地理的な設定に留まらず、物語の重要な部分ともなっており、視聴者にとってもその背景や設定を深く理解することで、一層の楽しさを感じることができるのです。

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