サイパンエアー

サイパンエアーについて

サイパンエアー（Saipan Air）は、北マリアナ諸島サイパンを拠点とする航空会社として設立されました。しかし、残念ながら一度も商業運航を行うことなく、その歴史を終えています。

概要

サイパンエアーは、サイパンを拠点に様々な事業を展開するタン・ホールディングス(Tan Holdings Corporation)の出資を受けて設立されました。当初は、スイフトエアー(Swift Air)が運航を担当し、2012年7月1日に就航を開始する計画でした。

この航空会社は、格安航空会社（LCC）とは異なるものの、LCCモデルのサービスを取り入れた「プレミアムLCC」として位置づけられていました。機内サービスでは、機内食や飲み物が提供される予定で、アルコール類はビジネスクラスでは無料、エコノミークラスでは有料という料金体系が計画されていました。また、受託荷物については、1つ目は無料ですが、2つ目からは追加料金が発生するシステムでした。

具体的には、2012年7月1日に東京/成田 - サイパン線と北京 - サイパン線、同年8月1日には大阪/関西 - サイパン線と瀋陽 - サイパン線をそれぞれ定期チャーター便として就航開始する予定でした。しかし、機材を提供する予定であったスイフトエアー社が破産を申請したため、機材の確保ができなくなり、就航は中止となってしまいました。

この事態を受け、サイパンエアーは、成田 - サイパン線を運航するデルタ航空（DL）に振り替えの受け入れを要請しました。さらに、スイフトエアー社に対しては、債務不履行責任などの法的措置を講じるとしています。

成田・関西 - サイパン線については、2012年12月に定期便への移行を予定していました。また、名古屋と福岡への就航、さらには札幌への季節運航も視野に入れていました。

就航予定路線

以下は、就航が予定されていた路線と使用機材です。すべて就航開始時期は未定となっています。

日本

サイパン - 東京/成田：1日1便
使用機材：ボーイング757-200型機 (ビジネスクラス16席/エコノミークラス177席)
サイパン - 大阪/関西：1日1便
使用機材：ボーイング737-400型機 (ビジネスクラス12席/エコノミークラス138席)

中国

サイパン - 北京：週4便
サイパン - 瀋陽：週3便

保有機材

サイパンエアーは、以下の機材を保有していました。

ボーイング737-400型機：1機
ボーイング757-200型機：2機

脚注

サイパンエアーの公式サイトはリンク切れとなっており、現在はアクセスできません。

サイパンエアー（リンク切れ）
SaipanAir - Facebook

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