サイモン・プロパティ・グループ

サイモン・プロパティ・グループについて

サイモン・プロパティ・グループ（Simon Property Group, Inc.）は、アメリカ合衆国を拠点とする商業用不動産企業であり、主にショッピングセンターやアウトレットモールの開発、リースを行っています。また、インディアナ州インディアナポリスに本社を置き、ニューヨーク証券取引所にも上場しています。

会社の成り立ち

サイモン・プロパティ・グループの創業は1960年にさかのぼります。創業者であるメルヴィン・サイモンは、アメリカ陸軍の経理職を経てインディアナに定住し、兄のハーバート・サイモンを招き入れ、最初の不動産会社であるMelvin Simon & Associatesを設立しました。最初のプロジェクトは、同年8月にオープンしたブルーミントンのショッピングプラザでした。この成功により、サイモン兄弟はさらに多くの小売業者とのリース契約を結び、インディアナ州外でも事業を展開する道を開きました。

事業の成長と拡張

サイモンは1964年にコロラド州で初の屋内型ショッピングセンターを開業し、これがアメリカ各地に広がるきっかけとなりました。1975年にはイリノイ州で100万平方フィートを超える大規模ショッピングセンターを開業し、郊外化という新たな流れをリードしました。また、1980年代には市街地の再開発プロジェクトにも注力し、映画館やナイトクラブ、ホテルなどの複合施設の開発にも着手しました。その中でもラスベガス近郊にあるザ・フォーラム・ショップス・アット・シーザーズは成功を収め、多くの人々に親しまれています。

株式公開と企業買収

1993年にサイモン・プロパティ・グループとしてニューヨーク証券取引所で株式を公開し、当時史上最高額の84億ドルを記録しました。これを機に、企業買収を加速し、1996年にDeBartolo Realty Corporationを、1998年にCorporate Property Investorsを買収しました。これにより、サイモンの事業規模はさらに拡大し、業界での地位を確固たるものとしました。

再構築と国際展開

2010年代にはインターネットショッピングの普及により、サイモンは事業の見直しを行い、2014年にはWashington Prime Groupを含む約100のショッピングセンターをスピンオフしました。また、フランスの大手不動産会社であるクレピエールの株式を取得するなど、国際的な事業展開にも注力しています。

日本における活動

サイモンは日本においても三菱地所との合弁企業「三菱地所・サイモン」を通じてアウトレットモールを運営しています。仙台泉、あみ、佐野、酒々井、御殿場、土岐、りんくう、神戸三田、鳥栖など、多くの地域においてプレミアム・アウトレットを展開し、地域の経済にも寄与しています。

まとめ

サイモン・プロパティ・グループは、ショッピングセンターやアウトレットモールの開発・管理を通じて、アメリカ国内外の小売業界に大きな影響を与えてきました。今後もその事業展開が期待されています。

もう一度検索