サグント

スペインの古都、サグント：歴史と文化が息づく街

サグント（バレンシア語ではサグント）は、スペイン・バレンシア州バレンシア県に位置するムニシピ（基礎自治体）であり、その長い歴史で知られています。公式にはSagunto/Saguntと両言語で表記され、2014年時点での人口は約65,003人です。

歴史

サグントの歴史は、紀元前6世紀頃にケルティベリア人によって築かれたサグントゥムに始まります。その立地から、古代ギリシアやフェニキアとの貿易で繁栄しました。ローマ時代にもサグントゥムと呼ばれ、紀元前219年には、ハンニバルによる攻撃が第二次ポエニ戦争の引き金となりました。ローマに味方し数ヶ月にわたって抵抗しましたが、最終的にはカルタゴ軍に降伏しました。紀元前214年頃にローマが占領すると、1万人を収容できる円形劇場が建設され、再び繁栄の時代を迎えました。

ローマ帝国の衰退後、サグントは西ゴート王国、そしてイスラム勢力の支配下に入りました。イスラム時代にはムルビエドロという名で呼ばれていましたが、近隣のバレンシアが発展するにつれて、地域の中心としての地位を譲り渡すこととなりました。

1874年には王政復古のクーデターの舞台となり、現代では歴史的な観光都市として存在感を示しています。また、良質な港を有し、1960年頃には製鉄業が栄え、近年では人口も増加傾向にあります。

サグント出身の著名人

サグントは、様々な分野で活躍する人物を輩出しています。

アントニオ・チャブレト・イ・フラガ(1846-1907): 著作家
ホセ・ロメウ・イ・パラス(1778-1812): 軍人
エミリオ・リュエカ・ウベダ(1949-2008): 著作家
アントニオ・マセダ(1957-): サッカー選手
[ダビド・ナバーロ]: サッカー選手
ジョアキン・ロドリゴ(1901-1999): 音楽家・作曲家
ジャウマ・ブル・イ・ビダル(1921-2000): 著作家・歴史家
レネ・マリヒル: 自転車競技選手
アルフォンス・ロペス・テナ(1957-): 政治家・公証人
ホセ・アントニオ・パルド・ルーカス(1988-): サッカー選手
ルベン・ロチーナ(1992-): サッカー選手


サグントは、古代から現代に至るまでの歴史が深く刻まれた魅力的な都市です。その豊かな文化遺産と美しい景観は、訪れる人々を魅了し続けています。

外部リンク

スペイン語） （カタルーニャ語）'>公式ウェブサイト（スペイン語、カタルーニャ語）
* バレンシア州政府'>サグント - バレンシア州政府

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