ササクラ

企業概要



株式会社ササクラ(Sasakura Engineering Co., Ltd.)は、大阪市本社を構え、水処理装置や船舶用機器の設計・製造・販売を行う企業です。ササクラは、特に海水淡水化装置や廃水からの水回収装置などの水処理技術に強みを持つほか、工場の騒音防止に特化した消音冷熱装置も手掛けています。2022年3月期の連結売上高は101億8,200万円に達し、その内訳は水処理装置が30億1,500万円、陸上用機器が24億2,900万円、船舶用機器が20億8,200万円、消音冷熱装置などが26億5,400万円となっています。

また、ササクラは船舶用の造水装置においては国内市場でのトップシェアを誇り、多数の海外の船舶でも同社の製品が採用されていることから、その技術力と信頼性が評価されています。

沿革



ササクラの歴史は1949年に遡ります。創業者である笹倉敏郎が「株式会社笹倉機械製作所」として初めて会社を立ち上げました。1992年には商号を「株式会社ササクラ」に変更し、さらなる発展を目指しました。1994年には大証2部に上場し、2013年には東京証券取引所との市場統合により東証2部への上場を果たします。

近年、2023年には経営権の見直しが行われ、株式会社笹興が株式公開買付けを実施し、同社の97.23%の株式を取得しました。これにより、ササクラは完全子会社となり、株式は東京証券取引所スタンダード市場から上場廃止となりました。

事業所



本社大阪市西淀川区に位置し、他にも東京支社や複数の製造拠点があります。具体的な場所は以下の通りです。


関連する人物



ササクラには特異な経歴を持つ人物がいます。元モーニング娘。の初代リーダーである中澤裕子さんが高校卒業後に同社の本社総務課に在籍し、その後、音楽業界に進出しました。彼女のエピソードは、ササクラの企業文化や人材育成の一環を垣間見ることができる興味深い事例です。

まとめ



株式会社ササクラは、独自の技術と高い信頼性で水処理ソリューションと船舶機器の分野で確固たる地位を築いています。歴史ある企業ながらも、現代のエネルギーニーズに応じた革新を追求し、さらなる成長を目指しています。

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