サタデーナイトショー

『さんまのサタデーナイトショー』の歴史

『さんまのサタデーナイトショー』は、1981年の放送開始から1984年まで、テレビ東京で毎週土曜日の深夜に放送されていたバラエティ番組です。この番組は、お笑いタレントの明石家さんまが初めて冠番組を持ったもので、彼のユニークなキャラクターが大いに引き立てられていました。

番組の概要

この番組は「東京12チャンネル」が「テレビ東京」に改称された時に始まり、明石家さんまが司会として起用されました。当初は淡路恵子と共に司会を務めましたが、その後はさんまがメインの司会者として活躍しました。放送時間は、1981年10月から1983年3月までは毎週土曜の24:10～24:55、1983年4月からは24:00～24:55に変更されました。

番組は放送当初から高い人気を誇り、深夜の時間帯にもかかわらず、最高視聴率は13%を記録したこともあります。この視聴率は、当時のテレビ東京の全番組の中で最も高いものでした。しかし、局の上層部は「最高視聴率番組がお色気番組であることは体裁が悪い」という理由で、打ち切りを決定しました。

さんま自身も後に「人気番組だったのに、上層部に潰された」と語っており、その影響でテレビ東京の番組には長い間出演しない傾向が続きました。実際、さんまがテレビ東京の番組に登場することは、2014年の一回限りの見切れ出演を除くと、2018年までありませんでした。さらに、約40年ぶりに同局スタジオ収録に出演することが決まったのは、2024年に放送予定の特別番組でした。

主要な出演者

司会は明石家さんまと初代女性司会者の淡路恵子が受け持ちました。淡路が降板した後は、辺見マリが2代目女性司会者として登場し、その後は田中美佐子や中山貴美子などが週替わりで務めました。コーナーレギュラーには、美保純やコント赤信号、土居壮アナウンサーなども参加していました。ナレーションは小倉智昭が担当し、オープニングテーマにはマリーンの「The Cheater」が使用されていました。

視聴者に人気のコーナー

この番組には多彩なコーナーが存在しました。特に人気を博したのが「夜の訪問者」で、若手芸人やグラビアアイドル、ポルノ女優に対する淡路のインタビューが展開され、その絶妙なボケとツッコミが笑いを誘いました。また、「美保純のレポート」ではお色気系スポットを紹介し、「モモンガー由美に挑戦!」では、女子挑戦者がロデオマシンで挑戦する競技が行われました。

さらに、にっかつロマンポルノの名場面を紹介する「お色気スター千一夜」では、さんまと主演女優の対談もあり、視聴者を楽しませました。これらのコーナーが相まって、番組は深夜テレビに新たな風を吹き込む存在となりました。

エピローグ

『さんまのサタデーナイトショー』は、明石家さんまという日本のコメディ界のスターを一層際立たせるとともに、テレビ東京のバラエティ番組の歴史においても重要な役割を果たしました。しかし、番組の終了後もその影響力は続き、後のバラエティ番組の多くに影響を与えました。視聴者に愛されたこの番組は、今もなお語り継がれる伝説的な存在となっています。

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